劣化ワイン、ブショネのワインの返品は可能?

今年はかなり熱劣化ワインや、ブショネのワインに当たった。特に年代物のワインに多く悲しかった。
ワインも飲み物である。常識的に飲めないようなワインを売られたら文句を言うのは普通である。ただワインは生き物と言われているように非常に微妙な飲料である。当然レストランでは、こうしたワインはテイスティングではねても文句は言われない。しかし購入してしまった場合はどうなんだろう。
でもブショネはコルクしたワインの5%にあると言われている。熱劣化は、ワインの保管の問題である。これは流通でも起きうるが消費者に届いてからも起きうる問題である。こうした危険性も考慮して高価なワインを買っている人間は、本当にワインに取り憑かれているとしか言いようがない。
さて本題である。いったいワインショップで買ったブショネのワインは返品できるんだろうか?これは、yes or noである。返品を受け付けているワインショップもあるし、そうでないショップもある。またできるショップでも、ワインのインポーターによっていい場合と良くない場合がある。またお得意様度合いでも違うかもしれない。でもやっぱり一度は問い合わせてみるのがよい。サービスがよい店ほど丁寧に問題を処理してくれる。返品ができなくても次回サービスしてくれるかもしれない。その前に本当にブショネかどうか自分に判断できる能力があるかどうかである。何度もワイン会に行っているが資格保有者の集まる回でもブショネを嗅ぎ分けることが出来る人は少ない。残念ながら。だからまずは自分がブショネと思ってもただの還元臭だったりすることもある。と言うことで、ブショネと思ったワインは、飲まずに買った所で判断してもらうことである。そこでブショネでないと言われても怒ってもしかたがない。自分の判断が間違っているのだから。中にはショップの人がブショネがわからない時がある。そう言うときはそこで買わないこと。ネットなら連絡して送り返す必要がある。
では、ワインを購入してどれくらい経ってもいいんだろうか。これが問題である。実際高いワイン程、購入してから飲み頃まで何年も待って飲む物である。数年後におたくから買ったワインがブショネでしたので交換してくださいと言っても効果があまりない。
確かにブショネはまだコルクの問題なので、購入後の保管には影響しないからよいだろうが、熱劣化は、いつどこで起きたかが問題である。そう言う意味では、ブショネはまだしばらく経っても交換または返品の可能性があるが、熱劣化はないだろう。
去年は、ルーミエのボンヌ・マールをネットで買って届けてもらった。到着時に状態を確認したら、(いつもしている訳ではないが、できたらかならず到着時にワインの状態を確認した方が良い。)なんとコルクがビンからキャップシールを破って突き出ていた。なんだこれは!!本当にびっくりしたのである。当然、この場合は商品到着時に確認して問題があったので、電話して返品させてもらった。でも送ったショップも驚いていた。後で他のショップで、こんなことがあったと話したらそれは、運送中に冷蔵ではなく冷凍に保管された可能性がある。そのため液体が膨張してコルクを突き上げたんだよと説明してくれた。
購入したワインは、特にネットで注文したワインが届いたときは必ずチェックする必要がある。コルクが飛び出ていることはなくても、まずは、吹きこぼれがないかである。液漏れがあったら、ある程度長い間、温度が高い場所に置かれた可能性がある。こうしたワインは熱劣化知っている可能性が高いのである。抜栓直後は凄く香り、味わいもよいのだが、あっという間にも10-20分で老けてしまう。こうしたワインを見つけた場合はすぐ連絡して送り返そう。そうでないとこちらで保管している時になったと思われてしまう。もう一つは、キャップシールが回るかどうか。キャプシールが回らない場合は、すこし液漏れがあってキャップシールがくっついている可能性がある。そしてキャップシールの下のコルクを触ってみることである。コルクが浮いていても、沈んでいてもどちらも一旦高い熱にさらされた可能性がある。こうしたワインは危ないと思った方がよい。返すならすぐ、飲むなら早めに。そして液面の高さは、ヴィンテージにあった、正常の高さにあるか? 液体は濁っていないかを確認しよう。
すべてを確認してワインを受け取ってこそ、真のワインラバーである。

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