Ruchottes-Chambertin Christophe Roumier 1986 リュショット・シャンベルタン クリストフ・ルーミエ

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1986のルーミエの特級である。はは、こんなワインはなかなか手に入らない。1986はあまり良い年ではないから手に入ったのかも。ただマット・クレイマーのルーミエの紹介には1986ですら素晴らしいと書いてある。期待せずにはいられない。ただ当然だが、これは長くは持たないだろう。今が飲む時期だと思い開けた。
外観 ややレンガ色を帯びたオレンジ色
香り 泉、森、森の下草、リコリス、シナモン、完熟した果実が、すこしづつ乾燥してきた、熟れた奇麗な花が次第にドライフラワーになって行く、ビーフジャーキー
味わい 柔らかい口あたり、するすると口中を流れる。泉から溢れたような奇麗な透明な果実が口の中に広がる。余韻は奇麗な酸、スパイス、ミネラルが長く続く。
すごい美味しいワインである。ただ1986のせいもあって、グラスの中ですごいスピードで枯れていく。ただこうしたことが体験できるのがワインの醍醐味である。奇麗な果実が、次第にしおれてきて、ドライフルーツになって行く。これを短時間で杯に注がれるたびに感じるんだから。
やっぱりルーミエはすごい
1986はブルゴーニュでは、あまり良くないヴィンテージである。マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるでは、こうした年で高名をはせるドーメーヌさえ仕損じた軽いワインの年でも、ルミエの1982,1986年のワインは見事だった。とくに86年はひときは愛すべきワインを送り出したと書かれている。
ジュブレ・シャンベルタンの特級の村でも北側のやや標高の高い所にあり、モンターニュ・ド・ラ・コンブ・グリーズをめざして上りかけた所にその畑はある。
リュショット・シャンベルタンは、ちょうどマジ・シャンベルタンの真上にひろがる。土地の表層はやせていて、低土はひどく小石がちである。
総てジュブレの特級のなかで一番取っ付き難く、その強い骨組みと個性は、ぶどうの木がやせた土壌に根ざしている。いつも線が細く、濃密な果実味をもっていない。
 
テイスティング: 2011年11月 6日
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