Clos de Vougeot Domaine Leroy 2000 クロ・ド・ヴージョ ドメーヌ・ルロワ

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外観 エッジに軽くオレンジがかかった濃いルビー色
香り 酸化鉄のような血の香り、熟成した果実、フィグ、すーっとするミント、香りの奥にある何か魅力的な果実の香り。
味わい 優しく口の中を通り過ぎる。果実と熟成感のバランスが素晴らしい。
余韻に残る液体の美しさの名残がある。
僕は、あまりルロワのワインを飲んでも感激しない。確かに美味しいんだが、飛び抜けた美味しさとは思えないからだろう。バランスが良すぎてあまりにパンチを感じないからか。何にしてもあまりに高い。
それにしてもこのワインを飲ませていただいたK氏には感謝、感謝。
ヴジョの村は、全体の75%が特級クロ・ド・ヴジョで、特級以外のワインを探す方が困難であるくらいである。歴史は非常に古くシトー派の修道会が結成されてから今日にいたる。マット・クレイマーによれば、以前はすべてシトー派の単独所有であったので、広大な特級の畑の中から絶妙なブレンドを行ってせいでブルゴーニュ中で名声を得る程のワインになったようだ。しかし現在は80もの所有者が細切れに所有しているため畑の特質を生かすブレンドがなされないため品質に大きな差ができてしまっている。
その中でも良品は、完全無欠なワインにしあがり、特徴が一つだけ突出することなく、すぐれたブルゴーニュの赤ワインの特質が癒合してうまいバランスに仕上がる。
ルロワのクロ・ド・ヴジョは、1988年にシャルル・ノエラのドメーヌを買収して以後、斜面の上部、中腹、底部の区画をそれぞれ所有し、樹齢も古く、絶妙なバランスでブレンドされるようになった。つまり中世のころのクロ・ド・ヴジョをルロワの技術でうまく再現しているというよりそれ以上の味わいのワインを作り出している。

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テイスティング: 2011年11月26日
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