Clos Vougeot Daniel Rion & fils 1998 クロ・ブージョ ダニエル・リヨン

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CVDR98.jpg大好きなダニエル・リヨンのクロ・ブージョである。なぜか、クロ・ド・ブージョとはなっていない。
外観 エッジにオレンジが入った濃いルビー色
香り かるく乾燥したスミレ、フランボワーズのコンフィ、黒胡椒、甘く、黒い複雑なスパイス(クローブ、ナツメグ、オールスパイスなど)
味わい やや甘苦味のある味わいがあり、その後どっしりとした鉄分と太いミネラルが口の中に広がり強い酸とミネラルの余韻がつづく。余韻は長い。エレガントではあるが骨太であり、どこかグランエシェゾーのような強い味わいを感じる。ヴォーヌロマネのような繊細さはないが、なにか味わいで訴えるような感じである。
ダニエル・リオンはいろいろ飲んで来たが、この味わいは他のものと違いクロ・ド・ブージョのテロワールをあらわしている。98の特徴の酸の強さ、タンニン強さもよくでている。飲み頃のワインである。
クロ・ド・ブージョは、ベネディクト派から出たシトー派が、始めてぶどうを栽培するのに適した土地を見つけた歴史ある場所である。以前はクロ・ド・ブージョは、シトー派単独の所有であり、斜面上部と下部のぶどうの出来具合を見てうまくバランスとって素晴らしいワインができていたが、今日では80以上の区画に別れていしまいボルドーのように全体のバランスで良いワインを作ることが、できなくなっていまって特級にしては、がっかりさせるワインが多いと言われるようになってしまった。
マット・クレイマーのブルゴーニュワインがわかるより
クロ・ド・ブージョの中段下方にもつ畑を分益耕作したもの。ワインのできばえを見れば、底辺近くのぶどうといえども、たっぷり年数を重ねた木になり、非凡な腕にかかりさえすれば、並外れたクロ・ド・ブージョとが産まれることがよくわかる。
テイスティング: 2011年8月20日
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