Recioto della Valpolicella Amarone Bertani 1981 レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ アマローネ ベルターニ

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AmaBer81.jpgアマローネの語感は、日本人になじみやすく覚えやすいが、このワインはなかなか飲める機会に巡り会わない。また"アマ"から連想してしまうが甘くなく苦いのである。
ブラインドでた。最初の香りにランシオとコメントしたら怒られた。ちがうこれは、ランシオではない。。。。そうだヴァン・ド・パイユである。そしてすばらしく熟成して美味しい。香りにあるこの熟成感は、イタリアだろう。 アマローネだ。!!
外観 濃いガーネット色、粘性は強い。
香り 複雑なスパイス、濃く熟成した香り、プルーン、その他の干して熟成した果実、何よりもやや焦げて乾燥したヴァン・ド・パイユの香り
味わい ふくよかな甘さと丸くなったアルコール感の後に、強い果実とスパイスの味わいがあり。タンニンは細かく溶け込んでおり、最後のタンニンが優しく口の中を包んでくれる。余韻の中に、複雑な旨味もミネラルも感じられる。
ワインの師匠がこんな美味しいアマローネは飲んだことがないと言う。アマローネは、やっぱり長期熟成してからこそ、その良さが発揮されるのだ。これは、他の人と話してもそうだった。アマローネは、30年くらい熟成させた方が美味しいのだろう。
ぶどう品種 コルヴィーナ・ヴェロネーゼ 約70% ロンディネッラ 約30%
レチョートの語源は、耳をさす方言のRecieと言われている。ぶどうの房の耳の部分つまり肩の部分を選びとって、ワインに仕込む前に乾燥させていたことから
房の耳はもっとも日照に恵まれる部分だから、いつも一番熟し、一番豊かな風味を持つのである。
そのぶどうの房を一房分の高さしかない藁製の棚板に並べられる。現在は、プラスチック製も増えていて、何段にも重ねて、小型のファンで風通しよく乾燥させている。
収穫後3から5ヶ月もすれば、ぶどうはすべて、半乾燥する。すっかり干しぶどうにしないのは、果汁を少し残すからである。ここから取れる果汁は非常に凝縮しており糖分も高く、発酵するとアルコール度数が高い甘口ワインができる。
レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラと言えば、つい最近まで、ふつうよりアルコールが強くてしっかりと甘い赤ワインを指すと思われていた。ラベルにレチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラとだけ記し、アマローネと付け加えてなければ、そのワインはクラシコであり、一定の甘みがあることを示す。
その後アマローネAmarone(苦みを意味する)という資格基準が産まれた。この場合レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ・アマローネと書かれている。現在では、2010年からD.O.C.Gに昇格してAmarone della Valpolicellaである。
アマローネ(レチョート・デッラ・アマローネ)は、イタリア人がヴィーノ・ダ・メディタツィオーネ(瞑想向きワイン)と呼びたがる模範的なワインで、ドルチェタイプよりもアルコール度数が高い。このアマローネは、長期熟成向きで、特に濃厚なアマローネは6年から15年くらいの間が最高である。熟成した優れたアマローネは、この地上に類ない赤ワインであり、煮詰めたサクランボ、さまざまな黒い果実の香り、リコリスやタールがほのかに匂うなかにスパイスの香りがよぎるさまは厳かと言ってよい。(マット・クレイマー イタリアワインがわかるからの抜粋)
Bertani 1981 ベルターニ
伝統的製法のアマローネの作り手として、ひさしく高品質を守ってきた。他のワインではいささか量販型ながら、アマローネは第1級品を作り続け、数十年もの熟成をへたものの品揃えにかけては右に出るものがない。
テイスティング: 2011年6月18日
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