Château Soutard 1980 シャトー スータール

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CSout80.jpgこれもブラインドででた。1980年代後半のグラーブと言ってしまった。
外観 エッジからオレンジのグラデーションがありコアはガーネット色
香り シガレット、ミネラル、枯れたスパイス、土の香り、ブレットなど。
味わい 思ったよりアタックは柔らかく、酸もあり、すーと口の中からなくなる。余韻も眺め。タンニンは細かくこなれたものを最後に感じる。だからといって口の中に溢れるヴォリューム感、絹のようなものは感じられない。
1980年は、パーカーによれば凡庸な、不良な年である。スータールも後で、パーカーのコメントを添付するが、本当は、濃い、タンニンの多いスタイルである。1980のヴィンテージがここまで持っているのは、スータールのスタイルに負うとところが多いだろう。しかし、強いんタンニン、凝縮感の印象は全くない。また、土壌は石灰があるせいか、やはりシガレットのような煙たい香りが一杯ある。これは、テロワールだが、カベルネ・フランに由来するところが大きいのだろうか。
やはりサン・テミリオンを当てるには、田崎さんの記述にあるように、最初のふっと嗅いだ瞬間の土や動物的な香りをチェックしなければ。
まだ十分飲める。ただこれは、早く飲んでしまわなければ。
スータール
メルロ 65%、カベルネ・フラン35%
パーカー ボルドー4版より
サン・テミリオンでも最も古いシャトーの1つであり、1762年以来同じ一族に所有されている。サン・テミリオンの北部に位置するこのシャトーは、主として石灰岩からなる土壌の上にある。
スータールは、ベネルクス3国では高く評価されいるが、ヨーロッパ以外ではあまり知られていない。伝統的なつくられた、サン・テミリオンでは、最も伝統的な作りの、最も長命なワインの一つであるだけに残念だ。ほとんどのヴィンテージが20-25年持ちこたえ、10年は近づきがたいということもしばしばある。
このシャトーは、ワインを熟成させるのに少なくとも新樽を1/3は使用し、他のサンテミリオンのシャトーよりずっと遅く瓶詰めすることが多い。スータールは大抵は暗くて非常に濃いルビー色(清澄、濾過処理なし)をしており、強烈でタンニンが強い獰猛さがあって、若いうちは飲む人を遠ざけかねない。とはいえ、サン・テミリオンでとっておきに秘密にしておきたいものの1つである。20年以上の寿命を持ったワインをさがしている消費者は、スータールを真剣に検討して見るべきである。
テイスティング: 2011年7月24日
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