Les Forts de Latour 1975 レ・フォール・ド・ラトゥール

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LFL75.jpgエッジにオレンジ色がある、ガーネット色。まだ色素の目は詰まっている。
すばらしいカベルネ・ソーヴィニヨンの香り、やや完熟しなかった、それでもそのパワーはすごい。タバコ、スパイスなど複雑な香りがする。
味わいは、アタックに軽い甘さがあるが、アルコールのボリューム感はあまり感じられない。その後奇麗な酸が口の一杯に広がり豊かな渋みが味わいの後半を占める。余韻は非常に長く、奇麗な酸、果実味、渋みが最後まで口の中に残る。
ブラインドで飲んだ。やはりボルドーの1級シャトーと言ったが、80年代のラフィット、オーブリオンなどと言ってしまった。やはり1級シャトーの飲みが足りないのだ。だれかもっと飲ましてくれるといいのに。
パーカー ボルドー4版より
レ・フォール・ド・ラトゥールはあらゆるセカンドワインの中でも最上のものであると広く認知されているし、試飲でもたびたびより有名なポイヤックより高得点を獲得する器量の持ち主である。
レ・フォール・ド・ラトゥールの特徴は、ラトゥールそのもととびっくりするほど似ている。ラトゥールよりは、軽く、早く飲み頃になるだけである。ボルドーの有名なシャトーで生産される最上のセカンド・ラベルであることに間違いない。
1975 ラトゥール
ほとんどの1975年のメドックは瓶熟成させるうちによりやせた、より生硬な、どんどん難のあるものになっている。対照的に、いくつかのグラーヴとたいていのポムロールは風味が深まり、この過大評価されたヴィンテージおけるスターとなっいる。暗いルビー/ガーネット色をした1975年ラトゥールは、辛口の、ミネラル、タバコ、小石のような香りのするノーズを表し、レッドカラントやブラックカラントが西洋杉、スパイス箱、バルサムの樹と競い合うかのようなアロマもある。口に含むと硬く濃厚で、手強い、渋いタンニンがあり、体躯は鋼鉄のようで、凝縮感もたっぷりなのだが、愛想の悪い、内向的なスタイルをしている。この若々しい1975年は、あと20年は持ちこたえる能力があるが、これもどんどんやつれた、硬いワインになっていくのだろうか。予想される飲み頃 現在から2020年。
ラトゥールは今でも世界で最も凝縮感のある、豊かで、タニックな、フルボディのワインの1つである。飲み頃になると、心動かされるブーケが生のクルミやなめし革、ブラックカラント、砂利のようなミネラルの香りを思わせるようになり、口に含んだ時に別格のコクを感じられることはあっても、決して重いものになることはない。
1975
大いなる裏切りの年というか、それともいくつかの文句なしで古典的なワインが生産された年というか。1983年や1964年と並んで、おそらく最も把握しづらいヴィンテージなのかもしれない。否定しようもなく偉大なワインもあるのだが、全体的な品質のレヴェルは悲惨なほどムラがあるし、失敗作の数も無視できないほど多いのである。

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テイスティング: 2011年6月21日
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