Chateau Ducru-Beaucaillou 1982 シャトー デュクリュ・ボーカイユ

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DB82lmp.jpg82ボルドーのとりを飾るのは、サン・ジュリアンのスパーセカンドの呼び声高いデュクリュ・ボーカイユある。
外観は、エッジにオレンジ色があるがコアは、ガーネットであり1982とは思えない。若々しい色である。香りがややくすんでいる。僕は、ブレットではないかと思う。よく熟成したワインでは出会う香りである。これは気にならない人もいるのだが。還元臭の場合もありしばらくまった。ブショネではない。このボトルは、樽の差としか考えられない。ブレットの奥に、熟したブラックカラント、スパイスがある。味わいはまさにすばらしく果実の熟した味わい、タンニンの熟した味わいがバランスよく美味しいと叫んでしまう。
本当は、香りももっともっと期待していたのだが。でもコレでも十分美味しいのだが。やはり開けるタイミングを間違えたようだ。開くのにもっと時間がいったようだ。
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ25%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド5%
サン・ジュリアン 格付け2級
パーカー ボルドー第4版より
デュクリュ・ボーカイユは木々に囲まれた、ジロンド河がよく見える、絵はがきのように美しい風景の中にある。所有しているのはポリー家で、今は亡きジャン・ウジェーヌ・ポリーはメドックでは数少ないこの地に在住する当主であり、この地方の偉大な名士でもあった。
デュクリュ・ボーカイユのワインの本質はエレガンスと均整、バランス、気品、格、そして独自性である。サン・ジュリアンで最もたくましい、最も豊かな、最もフルーティはワインとなることはない。もともと頑固なまでに時間をかけて熟成するワインなのである。デュクリュ・ボーカイユの最高のヴィンテージのほとんどで、すばらしく調和のとれた果実味と力強さが見られるようになるまでには最低10年はかかるのが通例である。多くの点で偉大なワインなのだが、細部への細やかな配慮、最高の葡萄、最高の樽だけが瓶詰めを許される厳しい選別、そして保守的な葡萄栽培方法といったことの総てが、このワインの成功に大きく寄与している。
パーカー95点
この年の最高のメドックものでは数少ない、十分な飲み頃が近いように見えるワインの一つだ。1982年のデュクリュ・ボーカイユは、濃い、ほとんどインクのような、プラム/ガーネット色をしており、衝撃的なノーズはミネラルと混じり合った西洋杉、ブラックカラント、枯れ葉、スパイス箱を思わせる。デュクリュ・ボーカイユとしては、特に、噛みごたえのある、豪勢なワインで、肉付きや凝縮感はたっぷり。タンニンも未だに残っているが、甘く、ビロードのようなフィニッシュからは、飲み頃の高原部に入ったことがうかがえる。ゴージャスな作品であり、1990年代半ばから後半以前のデュクリュ・ボーカイユでは確実に最良のものである。2003年1月
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