これもブラインドで、外した。右岸のような滑らかな口当たりなのに、なぜかカベルネ・ソーヴィニヨンの香りが強い。これは、左岸のメルロー比率が高いものと勘違いしてしまう。程よく熟成しており今が飲み頃か。カシス、シダの香りとともに、甘く熟した果実も後ろから香ってくる。飲むとその香りの印象よりも明らかにソフトでまろやかなアタックに驚く。余韻も長め。美味しいワインだ。
このワインの資料から抜粋すると
サンテミリオンのコート地区西側の傾斜地に広がる10haの畑から造られる
メルロー50%、カベルネ・ソヴィニョン35%、カベルネ・フラン15%
新樽比率100%で12ヶ月の樽熟を経てノンフィルターでビン詰めされます。
サンテミリオンのワインとしてはかなりカベルネ・ソーヴィニョンの比率が高いのもこのシャトーの特徴。
通常はタンニックで肉付が良く構成のしっかりとしたメドックのようなワインが造られますが、年によっては極上のピノ・ノワールを思わせるエレガントで繊細なワインが造りあげられる。
テイスティング: 2012年12月 2日
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