アンリ・ジャイエ 1985 リッシュブール、クロ・パラントゥ、エシェゾー水平 Henri Jayer Richebourg Vosne Romanee Cros Parantoux Echézaux

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やっとこの日が来た。あこがれのアンリ・ジャイエを飲む日が。場所は、名古屋の・グランターブル ドゥ キタムラで開催された。この日になってもどれか、ブショネだったらどうしようと不安が一杯。
他にも、サロン96 モンラッシェ97 オーゾンヌ79 ディケム90が出ているのだが、それよりも誰がなんと言ってもアンリ・ジャイエだ。この中でも85のリッシュブールを飲むチャンスはもうないだろう。
リッシュブール Henri Jayer Richebourg 1985
外観はやや濃いめの今まで飲んで来たリッシュブールは何だったんだろう。
外観は、エッジにオレンジがかかっているルビー色、ただ他の2つのワインよりも濃い色である。まさにリッシュの名前通り 豊かで力強いワインである。
バラのエキスが充満したフェノールが一杯の香り。どこまでもどこまでも続く。これは、他の二つと明らかに次元が違う。すごい。飲んだ時は、そのフェノール様の強さがあり、香りが一杯に溢れ、その後力強い余韻が長く長く続く。
例えるなら赤い服をまとった女王である。あの炎上するアトランタを背景に、またタラで夕日を背に立つスカーレット・オハラ、風と共に去りぬのビビアン・リーだ。
クロ・パラントゥ Henri Jayer Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux 1985
外観は、それほどエシェゾーと変わらず、エッジにオレンジがかかったルビー色。
最初深く黒いスパイスと、ブッラクキャラント、赤い果実もあり、次第にスパイスが溢れ怪しくなってくる。味わいは優しく、上品ですっと流れて行くがその後にゆっくり余韻が伸びる。黒いタイツをはいた妖艶な女性、やはり近くづきがたい。 黒い衣装をまとった妖艶な女性。アンジェリーナ・ジョリーか
エシェゾー Henri Jayer Echézaux 1985
外観にオレンジがかかっているルビー色。赤い果実がいっぱいな香り、赤い花の香りとスパイス。味わいは軽やかでスパイス一杯のお花畑の中の泉のような味わい。余韻は他の二つより軽いが、きれいな余韻がいつまでも続く。
線は細くてもそこに花があり、美しくありながらやはり妖しく感じる女性。ニコール・キッドマン
この三本はどれもその土地の教科書通りのテロワールがしっかり出ており、テロワールのお手本と言ってよいだろう。さすがアンリ・ジャイエである。そのまま土地の味を自然にこれほどの次元までに高めているとは。まさに自然の恵みと、ブルゴーニュの神の手によって作られたワインである。

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