Pétalos BierzoPétalos Bierzo Descedientes de J. Palacios 2014 ペタロス ビエルソ デスセンディエンテス・デ・ホセ・パラシオス

外観 やや濃いめのルビー色
香り 最初はやや還元的、その後新樽のロースト、黒系果実(ブルーベリー)、根菜、土の香り、そして赤い花(ハイビスカス)が出てきた、
味わい 酸は中等度からやや多め、細かでこなれた中等度のタンニン、熟した赤い果実があり、アルコールは中等度よりやや上、ミディアムボディ。果実味があり中等度の粘性を感じさせ、余韻は、中等度でこまかなタンニンと豊かなミネラル、複雑な味わいがありエレガントにフィニッシュする。

やっぱりメンシアである。なんだかカベルネ・フランのようなミントや根菜がありながら、最後に赤いハイビスカスの花がある。ロワールのカベルネ・フランに比べると酸はやや低め。ただ口当たりから最後まで、綺麗な果実がありエレガントさがあるのがいい。

Alcohol 13.5%
セパージュ
メンシア95%、バレンシアナ/パロミノ計3%、アリカンテ・ブーシェ/他計2%

樹齢 40-90年
土壌 スレート岩の丘陵斜面畑

テイスティング: 2017年5月26日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:22

Curly Frat Pinot Noir 2008 カーリー・フラット ピノ・ノワール

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Curly Frat Pinot NoirCurly Frat Pinot Noir 2008 カーリー・フラット ピノ・ノワール

外観 輝きのある濃いめのルビー色
香り 香りは豊かで、完熟した赤系果実に、黒系果実も混じる。redberry, redcurrant, redplumにblack berryなども、すこし枯れたrose, geranium, 黒い土、枯れたハーブなど
味わい アタックはまろやか、フレッシュで果実感あふれる液体である。豊かで完熟した赤系果実と豊かな酸があり、ピュアな果実感がある。
タンニンは溶け込んでいてまろやか、最後に果実の旨み、液体の綺麗さ、ミネラルの豊かさがある。余韻は長い。

Macedon Ragens 12.6%

美味しいオーストラリアのピノ・ノワールである。赤系果実がピュアに完熟した味わいがそのままワインにある。フランスワインにある暗さがなく、カリフォルニアにある強い果実のトーンもない。明るくエレガントにまとまったワインである。
他のビンテージも飲んでいるが、以前飲んだのはもっと薄めですこし揮発酸が多めに感じた。この2008は良いヴィンテージで綺麗な果実感が表現できている。確か2007年からビオデナミに切り替えているようだが、自然酵母での発酵もあり、冷涼なマセドン・レンジズではかなりヴィンテージの影響を受けそうである。

テイスティング: 2017年4月16日
My Rating(評価): 15/20
アクセス数:17

Coup Franc Lassolle 2011 クー・フラン シャトー・ラッソル

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Coup Franc Lassolle Coup Franc Lassolle 2011 クー・フラン シャトー・ラッソル

外観 やや濃いめのガーネット
香り 複雑な香りである。すこそブレット、揮発酸もあるんだが、この香りはどうしてもボルドー右岸である。それも深みのある緑のハーブ、ミント、黒い果実(カシス、マルベリー)、赤い果実(レッドプラム)、土、レザー等。
味わい 豊かな酸、完熟した黒系果実、柔らかく溶け込んだタンニン。複雑でありながら口の中に喜びがこみ上げる液体である。余韻は長く、ミネラルの強さ、熟した果実などが長く続く。

アルコール13%

南西地方、カベルネ・フラン100%のワインである。ドメーヌ・エリ・ミナのカベルネ・フランが好きだったし、このシャトーの宣伝が良くって買ったワインである。飲んでみてびっくりである。なんだか、ちょっと前のボルドー右岸にタイムスリップしたような味わいである。こんな味わいは、右岸でもかなり良い格のワインでなければ出ない味である。南西地方ということでもびっくりである。でもボルドーの隣が南西地方なんだけど、一体どこだろう。調べてみるとCôtes du Marmanndais である。

テイスティング: 2017年4月 1日
My Rating(評価): 15/20
アクセス数:17

Vosne-romanée 1er Cru Les Suchots François Lamarche 2013Vosne-romanée 1er Cru Les Suchots François Lamarche 2013 ヴォーヌ・ロマネ レ・スショ フランソワ・ラマルシェ

外観 澄んだやや濃いめのルビー色
香り 抜栓後は20分くらいは閉じている。ただくすんだような感じで、グリーンのハーブはしない。還元臭としては普通な感じである。次第に赤い花(ローズ)、赤い果実(レッドチェリー、ラズベリー、レッドブラム)、黒系果実(マルベリー)、黒い土、トリュフ、クローヴ、アニス、鉄などがある。やや揮発酸は多め。
味わい 澄んだピュアな液体である。熟した果実、タンニンは溶け込んでいて非常に細かで、液体に少し粘性があるテキスチュア。酸は豊かで、アルコールは中等度からやや上。余韻は長く、複雑なミネラル、豊かな果実味が長く続く。

2013年のラマルシェである。ラマルシェは、リアルワインガイドで今注目の生産者で2000年以降確実にワインが良くなってきているし、2010年以降は目を見張るできになってきたそうだ。2013年のエシェゾーを試飲会で飲んで僕もびっくりした。上品で優雅で魅力的なエシェゾーだった。
このスショは、ヴォーヌ・ロマネらしく、やや濃いめで鉄分を感じさせる味わいである。ただ、スショからもラマルシェの美味しさが伝わって来る。まだまだ感動するほどではないが。もう飲めるんだが、まだまだ待ったほうがいいだろう。ただ5年くらいかなり美味しくなっているかも。



テイスティング: 2017年4月 1日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:21

Chambolle-Musigny Les Fremières Digioia-Royer 2006Chambolle-Musigny Les Fremières Digioia Royer 2006 シャンボール・ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ・レ・フルミエール ディジオイア・ロワイエ

外観 すこし濁りがあるルビー色
香り 最初は、緑のハーヴがあり、あれと思ったが。閉じている。この緑のハーブは全房発酵かと思ってしまうが、ただの還元香である。ブルゴーニュのワインはこの緑っぽい香りが還元臭である。その後上品なスミレ、ホワイトペッパー、赤い果実(ストロベリー、ラズベリー)、
味わい 中等度の酸、液体はやわらかなテキスチュアー、タンニンはやわらかで非常に細かく溶け込んでいる。アルコールは中等度。ミディアムボディ。フレッシュで熟した赤い果実がある。余韻に石灰のミネラル、フレッシュな果実、赤い花がバランス良く広がる。

当日持ち込みで飲んだので、液体は少し濁っている。ノンフィルターであるし。こうしたノン・フィルターのワインやタンニンが強いワインは当日持ち込みには絶対向かないだろう。
抜栓から15分くらいしてからシャンボール・ミュジニらしい華やかな花の香りがする。果実味は豊かである。ミネラル(石灰)の強さもあるが、酸が控えめで僕が求めるエレガントさがない。 ディジオイア・ロワイエ
のワインならもう少し凝縮感があってもいいんだが。
ただこのヴィンテージらしいふっくらした果実味を楽しむにはこれから10年くらいがいいんだろう。今は2006年のブルゴーニュを飲んでいくのがいいんだろう。


Digioia Royer / ディジオイア・ロワイエ
1930年にシャンボール・ミュジニー村中心部に設立されたこのドメーヌは、1999年、3代目ミッシェル・ディジオイアの継承によって、本格的に自社ビン詰めを開始しました。

極めて厳格なリュット・レゾネ栽培。化学肥料、除草剤、殺虫剤は一切使用しない。
選果台による選果。赤は100%除梗し、白は除梗しない。天然酵母のみで発酵。赤の上位作品は木製開放槽で発酵。赤は無清澄、ノンフィルターでビン詰め

レ・フルミエール
レ・フレミエールは樹齢80年の区画。16〜18ヶ月間の樽熟成(新樽率5%)。ヴィエイユ・ヴィーニュならではの味わいのピュアさと凝縮感、エレガントさは圧巻です。



テイスティング: 2017年4月 1日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:13

Vouvray Pétillant Brut Domaine Huet Vouvray Pétillant Brut Domaine Huet 2012 ヴーヴレイ・ペティヤン キュヴェ・ユエ・ブリュット ユエ

外観 柔らかく少なめの泡、やや黄色味が強いレモン・イエロー medium lemon-green
香り 白い花、アカシア、洋梨、フレッシュなカリン、はちみつ、ミネラル、フリント、トースト、ビスケット、グリーンハーブ、
味わい すこしoff-dryからmedium-dry、温度が上がると甘さを強く感じる。豊かな酸、クリアでフレッシュで上品な果実、液体の粘性はやや高め、これが軽やかな泡とバランスを取っている。アルコールは中等度、ライトボディ、最後にわずかに苦味を感じる。余韻は中等度。


ヴーヴレAOC
瓶内2次発酵・36ヶ月熟成
シュナンブラン100%

ドメーヌ・ユエのヴーヴレイ・ペティヤンである。ヴーヴレイ・ペティヤンが珍しかったし、当然ヴーヴレイの名門ユエが作るペティアンだから美味しいに決まっているのである。クレマン・ド・ロワールよりも泡は優しく、少し甘さが乗っている。ただ冷やすとあまり強く感じないし、エレガントなシュナン・ブランであるのは間違いない。これからの季節にはうってつけである。
これは、2012であるが、まだまだフレッシュであり、軽く熟成した香りがあるが何年も持ちそうである。

テイスティング: 2017年3月31日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:30

La Tâche 2004 ラ・ターシュ

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La Tâche 2004 ラ・ターシュLa Tâche 2004

外観 ややエッジにオレンジがかかった深いルビー色
香り 香りのスペクトラムが尋常ではない、緑のハーブのニュアンスから、赤い果実(ラズベリー、レッドチェリー、レッドプラム)黒系果実(マルベリー)、ドライイチジク、コリアンダー、ナツメグ、クローブ、土、皮、トリュフなど
味わい 豊かな酸と豊かな果実味がある。澄んだ綺麗な液体である。全体的に凝縮感は中の上くらいであるが、タンニンはこなれていて滑らかな味わい。余韻は非常に長く、ミネラル、うま味が最後まで続く。


この香りの複雑味はなんだろうか、レディバグによる影響もあるだろうか。そのせいなのかグリーンハーブのトーンからすごく熟成した果実の香りまであり素晴らしく複雑味がある。味わいは、ラ・ターシュにしたらやや薄めかもしれないが、逆に薄うまで好みの味わいだ。レディバグによる味わいの苦味はあまり感じ取れなかったが、汚染はそれほどひどいものではなかったのかもしれない。それにしてもDRCが完全なビオデナミなのかも分からないので、レディバグの汚染はあったにしてもそれほどひどいものではなかったのかも。
2004年のブルゴーニュはてんとう虫汚染があった。ブドウの房の内部にまでもぐりこんで、その体液によってワインが汚染された。特にビオデナミの生産者は被害を受けた。ルロワは格落ちさせた。

テイスティング: 2017年3月 3日
My Rating(評価): 17/20
アクセス数:46

Chateau Latour 1970 シャトー ラトゥール

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Chateau Latour 1970Chateau Latour 1970 シャトー ラトゥール

外観 周りにオレンジが入ったガーネット
香り 皮、トリュフ、マッシュルーム、土、シダー、ミント、コンポートのカシス、ブラックチェリー、ブラックプラム、タバコ、ナツメグ、コリアンダー、などなど
味わい アタックは柔らかく、この一瞬から別次元に持って行かれる。タンニンは液体に溶け込み、渾然一体となっている。液体は滑らか、ベルヴェットのようなテキスチュァー、味わいは熟したコンポートの黒い果実が液体に溶け込み、深みがあり複雑である。余韻は非常に長い。複雑味、うま味が長く長く続く。

ラトゥールはあまり得意な方ではない。いつも硬くて開かない果実の塊のような印象しかない。その中でもこの1970年の複雑さ、香り高さはなんといったらいいだろうか。確かに果実よりもヴェジタブル、土のニュアンスが強いんだが、この複雑性はなんだろうかと思えるものである。これは美味しいしびっくりする香りである。

パーカーポイント97
驚くほどハーブの香りが強く、大豆、セダー、ローストした野菜、皮、土の香りが支配的である。味わい深く、エレガント、ミディアムボディ、よく熟している。1970年は素晴らしいが、印象的ではない。
この点数は、100点の1961, 1982以外で言えば、1949の98・1996の99点、2000年の98+以外には高得点はない。

テイスティング: 2017年3月 3日
My Rating(評価): 17/20
アクセス数:16

Richebourg Mongeard-Mugneret 2006 リシュブール ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ

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Richebourg Mongeard-MugneretRichebourg Mongeard-Mugneret 2006 リシュブール ドメーヌ・モンジャール・ミュニュレ

外観 ややエッジにオレンジが見え始めたルビー色
香り スミレ、明るいバラ等の華やかな花の香りに、熟れた真っ赤な果実が溢れている。フランボワーズ、レッデチェリー。クローブ、ヴァニラ、ナツメグ、皮など。まだまだ若々しい香りが中心である。
味わい やわからでうっとりするような果実感である。酸はすこし柔らかく、豊かに熟した果実が口の中に広がる。全体に液体は優しく、熟したコンポートの赤い果実とやわらかな酸がうまくまとまっている。タンニンは優しくエレガントにこなれて、優しいのど越しである。余韻は長く、熟した果実、うま味、ミネラル感が優しく長く続く。


2006年のモンジャール・ミュニュレのリシュブールである。以前はモンジャール・ミュニュレのリシュブールには少しお手軽感があったけど、今値段は倍以上になり、かなり手が届かないところまで来ている。2006年は果実感が華やかで、酸はやや控えめである。どれくらいで飲んだほうがいいのか難しいヴィンテージである。でも今開けても十分美味しさがあり、香りも開いている。そう意味では2006年はかなりの飲み頃に入ってきたと言っていいだろう。
今まで飲んできたモンジャール・ミュニュレは樽が強くて、熟成するまでにかなり時間が要した。果実が開いていても新樽の感じが勝っていてもう少し待ったほうがいいと思わせた。このリシュブールはバランスが良くて新樽くささが目立たない。これは、徐々に新樽のつけかたが良くなっているせいか、リシュブールの果実味が強くてバランスが取れているのだろうか。何れにしてもそれ以降のヴィンテージを飲まないと結論はつかないだろう。

テイスティング: 2017年3月 3日
My Rating(評価): 16/20
アクセス数:25

Sancerre Caillottes François Cotat 2012 フランソワ・コタ サンセール・カイヨット

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ancerre Caillottes François Cotat Sancerre Caillottes François Cotat 2012 フランソワ・コタ サンセール・カイヨット

外観 やや緑がかかったレモンイエロー
香り グリーンハーブ、白い花、柑橘系のグレープフルーツ、青リンゴ、洋梨、やや生くさいような石灰の香り
味わい 豊かな酸とミネラルがあり、そこにシッカリした果実感がある。液体は中程度の粘性があり柔らかさがある。最後にシッカリした石灰を感じさせるミネラルがある。

ソーヴィニヨン・ブラン100%

最初に感じられる生臭さのようなミネラルの香りは、酒石酸塩の結晶で外側が覆われている発酵用の樽の性だろうか?それともやはり、小石の多い石灰質土壌のカイヨットのテロワールなのだろうか。
やっぱり他のサンセールとは違う味わいがあるのか。
なんとなくこのグリーンのトーンが奥にあるのがロワールのソーヴィニヨン・ブランという感じなのだが。どうなんだろう。

土壌:
カイヨットは、小石の多い石灰質土壌で白く、粘土は含まない。サンセールの中間地帯にある層で、全体の40%を占めます。 サンセールで最も一般的な、混じりけのない白亜質の土壌で栽培されています。(樹齢5年程度の若木を使用)

コタのワインは、ソーヴィニョン・ブランには珍しい丸みのある味わいで、僅かにオークの風味が感じられます。

テイスティング: 2017年3月28日
My Rating(評価): 14/20
アクセス数:23