ムソルグスキー:組曲 展覧会の絵:鑑賞

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ムソルグスキー:組曲 展覧会の絵 考察

イーヴォ・ポゴレリチの演奏会に行ってから、彼の得意とするのは展覧会の絵だろうなと思って聞いたのだが、その通りである。ピアノから出る一つ一つ音が澄んでいて綺麗なのと、彼の力のかけ方、タイミングの取り方が聞いていても直に伝わって来る。そして彼の音の響きを大切にする演奏に心を奪われてしまう。すごい演奏である。

展覧会の絵の魅力はなんだろうか、ムソルグスキーが、友人の遺作展を歩きながらそこで見た10枚の絵の印象を音楽にしたものである。どれも悲しげでありながら、僕には異国情緒、ロシア的とも言えるメロディーがなんども繰り返される。そして運命的な、悲劇的な印象を与える。そして必ず頭に残るメロディである。

ラヴェル編曲の管弦楽版で印象に残っている演奏は、やっぱり普門館でカラヤン指揮、ベルリンフィルの演奏だろう。当然、当時もよく知った曲だったが、出だしのトランペットの響きはぐいぐい引き込まれてたのを思い出す。トランペットを始めとする管楽器が本当にうまく使われていて本当にうまく編曲されていると思ってしまう。

2016年は、展覧会の絵の絵を何度も聞いた。ELPのキースエマーソンが死んだせいもあるんだけど。コンサートもピアノ・リサイタルと、オーケストラも。

大好きなリヒテルのソフィア・ライブは非常に有名であるが、録音状態が悪いのとリヒテルの強さが目立つ演奏で、静かで内省的な状態で演奏した時のほうが僕は好きなのだが。しかしBaba Yagaからもうその演奏の中に引き込まれてしまう。そしてキエフの大門ですべての聴衆を畏怖させるダイナミズムがある。本当にさすがである。オーケストラのパワーを一台のピアノで凌駕している。

ELPが大好きで展覧会の絵もなんども聞いた。子供の頃はピアノ曲が大好きだったので、そのせいもあるのだが。

冨田勲のシンセサイザー版もなんども聞いたが、やっぱりELP の方がすきだったかも。

レナード・スラットキン指揮 フランス国立リヨン管弦楽団 ヴァイオリン ルノー・カプソン 愛知県芸術劇場コンサートホール 2016.7.1

ギャリック・オールソン Garrick Ohlsson ピアノ・リサイタル 愛知県芸術文化センター コンサートホール 2016.5.10

ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
イーヴォ・ポゴレリチ

ムソルグスキー:展覧会の絵/ストラヴィンスキー:春の祭典
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン)

Pictures At An Exhibition CD, Import, Original recording remastered
エマーソン,レイク&パーマー 展覧会の絵

スヴャトスラフ・リヒテル

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