Zubin Mehta, Wiener Philharmoniker, Santory Halli ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール 2016.10.10

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ZuMeWinnerPhi2016.jpgZubin Mehta, Wiener Philharmoniker, Santory Halli ズービン・メータ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 サントリーホール 2016.10.10

CONDUCTOR Zubin Mehta
ORCHESTRA Wiener Philharmoniker

モーツァルト: 交響曲第36番 ハ長調 K425 「リンツ」
ブルックナー: 交響曲第7番 ホ長調 WAB107 (ノヴァーク版)

CONDUCTOR Zubin Mehta
ORCHESTRA Wiener Philharmoniker

Wolfgang Amadeus Mozart
Symphony [No. 36] in C major, K. 425 ("Linz")

Anton Bruckner
Symphonie Nr. 7 in E-Dur, WAB 107


今日はすごかったリンツもブルックナー交響曲第7番も。どちらも最高の演奏であった。座っている席も真ん中より右よりの8列目で良い席だったのもあるかな。
まずモーツァルトは、ズービン・メータのような堅実、厳格、実直な演奏にあっている。ウィーンフィルも非常に得意としているし。どんなに、厳格に演奏してもモーツァルトの中に遊びがあったりするから、深みが増して感動を与えるのだろうか。すごい演奏だった。

そしてブルックナーである。楽団員も増えてウィーンフィルの重厚な演奏が始まる。これは、聞き始めてすぐにわかった。やっぱり最高の演奏である。美しいハーモニーがありながら重厚な絃楽器や美しい響きをさせる管楽器の音、そしてひきしまった演奏。んーすごい。これが芸術だと言わんばかり。
ブルックナーも最初から豪華なオーケストラを使ってたっぷりと歌わせる曲だから、メータにあっているんだろう。
第三楽章の張り詰めた緊張感の中での、ヴァイオリンの演奏が圧巻である。コンマスの、ライナー・ホーネックトと横で演奏している新しいコンマスのホセ・マリア・ブルーメンシャインだろう。二人の弾き方が対照的でありながら素晴らしい。これがオーケストラの醍醐味だ。涙が出てしまうくらい、素晴らしい。
あっという間に第4楽章である。素晴らしいブルックナーだった。
メータとウィーン・フィルが溶け込んでこんな素晴らしい演奏になったという感じ。メータは80歳になってもまだまだ出来そう。
それでもアンコールはなし。最後にステージ横に、ホーネックがメータを引っ張って出てきた。
今回のコンサートは今までの中のコンサートの中でも最高のランクに入る。素晴らしかった。

ガラはダメだったけど、昨日の川崎の演奏も良かったが、なにかもやもやしたものがあった。しかし今日は晴れ晴れとしたなにか雲が晴れたような演奏だった。

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