グスターボ・ドゥダメル指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Gustavo Dudamel Wiener Philharmoniker 2014.9.27

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グスターボ・ドゥダメル指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 Gustavo Dudamel Wiener Philharmoniker 2014.9.27

リムスキー=コルサコフ:ロシアの復活祭序曲 op.36
ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ版):はげ山の一夜
リムスキー=コルサコフ:シェエラザード op.35 アンコール エジプト行進曲

さて僕の大好きなシェエラザードをウィーンフィルが珍しく演奏するので楽しみにしてたコンサートだった。すべてリムスキー=コルサコフである。ムソルグスキーのはげ山の一夜もリムスキー=コルサコフ版である。

シェエラザードは、カラヤンの名演が頭が離れないが、最近聞いた山田和樹、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏もよかったから期待が膨らんだ。

グスターボ・ドゥダメルは、1981年生まれとまだまだ若いのに、すでにウィーンフィルを指揮している。こんな若さでどれほどの才能があるのだろうかと恐る恐る、また期待しながら聞いたのである。

それにしても演奏は新しい華やかさと、伝統的に抑えられ重厚さのバランスがうまくとれていた。なかなかの名演である。

残念だったのが、
シェエラザードの演奏ではソロが、ライナー・キュッヒルでなくフォルクハルト・シュトイデだったこと、それとホルンが気になったのと、ハープの音色があまり目立たなかった。もっともっとヴァイオリンによりそうような音がでるはずなのだが。

7月に聞いた山田和樹指揮 スイス・ロマンド管弦楽団のシェラーザードと非常に似ているところと、そしてウィーン・フィルの重厚な部分の違いが本当に面白かった。
それにしても山田和樹は1979年生まれ。グスターボ・ドゥダメルにしても本当に若くて優秀な指揮者が出てきた。楽しみである。

コンサートのよさを決めるのは、当然演奏であるが、席もある。そして特にクラシックコンサートの時は周りにいる人も影響する。今回は、僕のコンサートの経験の中でも最低なランクに入る。僕の右隣の人は、コンサート中、痰がたまるのか細かな咳をずっとしていた。それだけでなく、シェエラザードの第一楽章で、居眠りをしてそして大きないびきをかき始めた。まさに信じられないのである。当然僕は膝で隣の人の足を押して起こしたのであるが。その後は、居眠りはなかったけど、ずっと咳をしていたので、なかなかコンサートに集中できなかったのは本当に残念だった。

アンコールは、エジプト行進曲で、メンバーが演奏しながら歌うのを聞けて、何かニューイヤーコンサート風で楽しかった。

グスターボ・ドゥダメル Gustavo Dudamel,
ベネズエラ・シモン・ボリバル交響楽団音楽監督として15シーズン目、ロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督として5シーズン目を迎える。2013年にはミラノ・スカラ座の日本ツアーに同行。今回は2014年は、ウィーン・フィルで日本ツアー。2015年には、ロサンゼルス・フィルハーモニックで日本に来日する予定である。

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