アンネ=ゾフィー・ムターのツィゴイネルワイゼンの聞き比べ

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アンネ・ゾフィー・ムター(アンネ=ゾフィー・ムター)のツィゴイネルワイゼンの聞き比べ

CDを調べると
1.ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ジェイムズ・レヴァイン(指揮)録音:1992年11月、ウィーン
2.フランス国立管弦楽団 指揮: 小澤征爾 1984年録音

の二つがある。二つの演奏を聴き比べる前から、録音時間がかなり違う。レヴァインとのは8:41であるし、小澤とのは、7:47である。当然レヴァインとの方が、ゆったりとソロパートをアンネが気持ちよく演奏している。ただUn poco più lentoは冗漫になり過ぎているのではと感じてしまう。僕は小沢征爾との演奏の方が好きである。録音は、レヴァイン、ヴィーンフィルの方が新しく、一音一音がクリアである。

ツィゴイネルワイゼン サラサーテ作曲 (1878年)

スペイン生まれのヴァイオリニストであるサラサーテが作曲、ジプシー(ロマ)の旋律とも言われる。

最初の出だしがあまりにも有名で使われ過ぎてあまりクラシックファンからは好かれないのかもしれない。僕もこの出だしにはうんざりするほうだ。
これは、中盤から最後にかけてのヴァイオリンの上手さが本当は強調される作品と思うのだが。

協奏曲の3楽章に相当する3部からなる。
Moderato - Lentoここは派手すぎて感情に流れ過ぎてあまり好きになれないのだが。Un poco più lentoこの悲しい調べが好きであるそして、Allegro molto vivaceになり、急速なテンポになる。このときのピチカートが非常奇麗でうっとりする。

そう言えばジプシーと言えばダリと交流のあったフェデリーコ・ガルシーア・ロルカを思い出す。彼ははスペインの詩人、劇作家で特にジプシー歌集などが有名。1898 年生まれなので、このツィゴイネルワイゼンを聞いて育ったといってもいいかもしれない。

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