dreaming on clouds

Sleeping Beauty スリーピング ビューティー 禁断の悦び 2011

監督: ジュリア・リー
出演: エミリー・ブラウニング, レイチェル・ブレイク, ユアン・レスリー, ピーター・キャロル

原作が川端康成の眠れる美女であることがわかって見た。眠れる美女は、老人が秘密の宿で、眠り込んでいる全裸美女と一晩共にできる。ただしセックスはダメ。
これは、老人が何を喋ろうとも、セックス以外、相手を傷つけなければ何をしてもいい。そしてその眠っている女性にも気づかれないという秘密が保てれるのである。
小説では、川端のような老人が主人公であるが、この話は、裸で睡眠薬を飲んで寝る少女が主人公である。
主人公のエミリー・ブラウニングが演じる女子大生ルーシーの破天荒さはと最後の結末はどうつながっているのか全くさっぱりわからない。
というよりもルーシーの心の流れは全く理解できず。薬、友人関係、金銭面、セックスなどに溺れた少女であるのが描かれているだけである。
川端が描いたデカダンスは、秘密の館で繰り広げられるパーティーには少しその片鱗がある。
ただ、裸で眠っている美女と老人たちのエロティシズムはまったくない。
ただ最後の結末は、どうして？と思う。なぜルーシーが死ななくて、老人が死んでいるのだろう。（原作とは違う）
そしてルーシーが何でそんなに驚いたのかがわからないし。ルーシーが隠し撮りしたビデオに何の意味があるのかも全くわからない。

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