人狼ゲーム マッドランド 2017
監督: 綾部真弥
出演: 浅川梨奈, 松永有紗, 佐奈宏紀, 飯田祐真, 長谷川ニイナ
今回のはよくできている。狂人村という設定もユニーク。人狼が王様になるのは面白い。
人狼が一人、村人は、預言者一人、用心棒一人、狂人七人
ルールとしては村人が勝利するには、人狼が死ぬまで。人狼が勝利するには村人の数が人狼と同数になるまで。
狂人は村人としてカウントされるが、人狼が勝利した時にしか助からない。
すると狂人が助かるためには、村人の数が一人にならなければいけないので、他は死ぬしかない。つまり、預言者、用心棒が死んでも、狂人が助かるためには、あと六人死ななければいけない。
逆に村人側が勝利するときは、狂人は死ぬので、預言者と用心棒しか助からない。すると狂人と助かる確率はかなり低い。
人狼はかなり有利である。狂人は人狼の味方をするしかない。人狼は早く用心棒を見つけて殺せばいいことになる。
確かに人狼は狂人から守られるので、人狼と名乗った方が有利である。逆に預言者は人狼を暴いても、投票者数が少ないのでほとんど力を持たない。それでも用心棒に守られているのでそこは有利である。用心棒が一番不利である。人狼は用心棒を突き止めて最初に殺してから、預言者を殺せばいい。ただしこのゲームの矛盾は、預言者、用心棒が死んだあと、狂人と人狼が残った時に、人狼が殺されてしまうことはないかということである。そうなると全員死んでしまう。
脚本がしっかりしている。最初の全員の紹介からどんどんキャラクターが変わっていて本性が現れる展開がいいね。
殺される側、殺す方が色々変わってよくできているなと思う。
佐藤彩乃が人狼でないのはわかりやすいし、小池萌が用心棒であることはわかりやすい。すぐに人狼にバレていたのではないかと思うんだが。ならば、用心棒がすぐに殺されていたならすぐに勝負は付いていたはずなのだが。もう一つは、佐藤彩乃が預言者として人狼を暴くのが遅い。預言者としての面白さが少なかった。
人狼が狙った部屋に現れるシーンはもう少し緊張感がある設定でもよいのに。そして小池萌が最後にトリック、ダイイングメッセージを残した。その最後のトリックはすこし簡単で結論がわかりやすかったのが残念。
今回もゲームの進行、ルールというよりは、心理戦、トリックが重要な鍵を持っていた。
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