Star Wars: The Last Jedi スター・ウォーズ/最後のジェダイ 2017

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Star Wars: The Last Jedi 2017Star Wars: The Last Jedi スター・ウォーズ/最後のジェダイ 2017

製作総指揮:J・J・エイブラムス
監督,脚本:ライアン・ジョンソン
出演: デイジー・リドリー, マーク・ハミル, キャリー・フィッシャー, アダム・ドライバー, ジョン・ボイエガ, オスカー・アイザック,


さてスター・ウォーズ/最後のジェダイを見て、僕は本当に映画がよかったと思っている。非常に娯楽性に富んだ映画だった。ただ、スター・ウォーズファンからすればかなり異論があるようだ。

僕が感じたマイナス点を挙げるとすると。

ジュダイマスターとしてのルークの不甲斐なさが目立つ。それにしてもマーク・ハミルも太った老人になっていて、どこにも悩みを抱えて節制した隠遁生活を送るジュダイマスターにはまったく見えない。

それにしてもレイが、簡単にフォースの力を手に入れたのは不満みたいであるが、ルークはヨーガに教えてもらっていたが、アナキンはかなり最初からポテンシャルを持っていたんだからそういことがあってもいいんだろう。
レイの出生の秘密は、レンがレイにジャグーの出であると言っただけで、レンと二人があれほど通じ合うテレパシーがあるのは、レイは当然スカイウォーカーの血を受け継いでいると今でも思うけど。

というか今回、カイロ・レンの悪役ぶりがはっきりしすぎて悲しい。
父も殺し、自分の師匠であるスノークも殺してしまう。ルークが彼を襲ったくだりは、レンとルークでは見解が違うがつ、レイには、ルークを悪く言っている。どちらしても肝っ玉が小さい悪者だ。
アナキンには、彼なりに悪に落ちていく理由があったのに。今回はもともとカイロ・レンに邪悪な心があるようにしか見えない。

ポーのヒーロー的行為を嗜めるシーンが重要視されているが、どうだろうか?それが今回のテーマかもしれない。ヒーロー的な存在はいらないと言っているようだ。
ただ、他の選択肢は、ホルド中将のようなのは権威主義的な自己犠牲でしかないのだが。今はこの方がアメリカでは好まれるのか?ちょっと価値観の相違がストーリーに出すぎている。

この映画はもうジョージ・ルーカスの映画でないとするところはディズニー色が強くなっているところだろう。それは世界的な受けがあること、ファミリーでも楽しめるところだろう。

アメリカのような多民族国家は、映画の中にもかなりの人種を入れなくてはいけなくなっている。それに盲目的に従うのはディズニーである。
だから今回フィンの相棒としてベトナム系のアメリカ人のケリー・マリー・トランを使っている。この話は全くジョージ・ルーカス的ではない。というよりは世界受け、世界のマーケットを狙った設定。
それに、チューバッカーと一緒にファルコン号に乗ってしまったポーグや、最後に出てくるクリスタル・フォックスは、全く今までのルーカスの世界の宇宙人ではない。これはまったくディズニー的でキャラクターでかなり違和感がある。

改めてこの映画の中で違和感があるのは、フィンとローズの話(ほとんど大筋の流れと関係ない。)ホルド中将とポーの対立。これもスタウォーズの世界には今までなかった枝葉末節な説明。そして、明らかに観客に媚を売っているぼけた宇宙動物キャラのポーグや、ファンタジー的な宇宙動物のクリスタル・フォックス。そして最後はカイロ・レンの卑劣な悪役ぶりを見ると、ルーカスが持っていたアナキンに対する愛が、今回の原作者に感じられない。

レイとレンの戦いでは、スノークのだまし討ちは驚かされるが、面白さ、小気味良さにかける。
それにしても、最後のシーンの戦いは素晴らしい演出であるし、最後にルークが消えていくのも僕としてはよかった。
白の砂地の下にある赤い塩の演出がいい。

僕はそれでもこの映画の完成度は高いと思っている。ディズニー的なところもほのぼのしたし、フィンとローズの話はすこしレイとの三角関係で面白い。
これは、レイアとハンソロ、そしてルークの三角関係に見えた最初の設定みたいだし。なんにしても新しい展開のスターウォーズであり、もうジョージ・ルーカスのスターウォーズではもはやないのも確かである。

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