Redemption Road John Hart 終わりなき道 ジョン・ハート 2016

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

Redemption Road John HartRedemption Road John Hart 終わりなき道 ジョン・ハート 2016

ジョン・ハートの小説はどれも読んでいる。これはやっと時間があって読めた。読めたというよりもAudibleで英語で聴き終わったと言っていいだろう。

ジョン・ハートの小説の読み出したら止まらない。どうしてだろうか。
1.この小説もその一つであり、ジョン・ハートらしい設定である。主人公は、いつも誰からも見放される。孤独な道を歩いていくのである。
主人公のエリザベスは、刑事であるが、少女監禁犯を拷問のすえ、射殺したとして激しい批判にさらされている。そしてもう一人の主人公であるエイドリアンは、元刑事であるが女性を殺した罪で13年間、州刑務所に収監されていた。

やっぱり孤独な主人公に、気持ちが入るのは、僕の心情に似ているからかもしれない。どうしても応援したくなってしまうし、彼は、彼女はどうするのか知りたくなるのである。

2.心から信じられる人がいる。
エリザベスにはとっては、エイドリアンであるが。彼女の信頼は揺らいでいくのであるが。エイドリアンとっては、イーライであるし、最後はエリザベスである。

3.最後に大逆転がある。
これも最後に用意されている。エリザベスもエイドリアンも絶体絶命になるのだが、最後はすっきりする結末で終わる。


警察内での陰謀、同僚の裏切り。エイドリアンが犯人された殺人事件は終わっていたなかった。
連続殺人事件が起きていた。どうして死体が置かれたのが、エリザベスの育った教会なのか。
刑務所内での拷問と看守たちのエイドリアンへの執拗な追跡。そして隠された秘密。
エリザベスの過去とエイドリアンとの繋がりの秘密。
どれも面白い題材である。これがどんどんと小説を面白くさせていく。

しかし今回は、最終的な展開には少し失望した。犯人があまりにも意外すぎる。ジョン・ハートならありうるのだが。でもこれには伏線が少なすぎる。
予想していた犯人ではだめだったのか。
そしてアメリカン・ドリーム的であるが、結末は本当にハッピーエンドになるのか?

King of Lies John Hart キングの死 ジョン・ハート 記事はこちら

Down River John Hart 川は静かに流れ ジョン・ハート 記事はこちら

The Last Child John Hart ラストチャイルド ジョン・ハート 記事はこちら

Iron House アイアン・ハウス John Hart ジョン・ハート 2011 記事はこちら

Redemption Road John Hart 終わりなき道 ジョン・ハート 2016 記事はこちら

ジョン・ハートの公式ホームページ ;http://www.johnhartfiction.com/

My Rating(評価): 15/20
アクセス数:18

Redemption Road John Hart 終わりなき道