PSYCHO-PASS サイコパス 2012

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PSYCHO-PASS

PSYCHO-PASS サイコパス 2012

監督: 塩谷直義
脚本: 虚淵玄、深見真、高羽彩
アニメーション制作: Production I.G
第1期:全22話

常守朱と狡噛慎也のコンビの近未来警察モノである。
日本はシビュラシステムとういう人間の精神が数値化され管理されていた。そしてシビュラシステムと直接繋がっている特殊拳銃ドミネーターが犯罪者と裁定し、罪の重さも決めていた。
警察官はドミネーターを向けるだけで、自分たちの判断ではなくシビュラシステムの裁定によって、麻痺から射殺までパワーが調節されていた。
一見これによって日本の秩序は改善して犯罪発生率も下がっていた。
しかし槙島聖護という犯罪者が出現、どんな犯罪を犯してもサイコパスの数値は上昇しないシビュラシステムからの免罪体質者であった。

今回のシリーズは、常守朱が公安局刑事課一係の監視官として着任し、狡噛慎也とコンビを組んで事件を解決していくまで。
そして、槙島聖護と出合い、シビュラシステムの矛盾を知る。狡噛慎也は、槙島をリボルバーで撃ち殺し、そのまま姿を消すところまでである。

このアニメは、独自にシビュラシステムとその武器のドミネーターが管理する世界を作り上げ、その矛盾にせまるストーリーの展開である。
頼りなかった常守朱は、次第にしっかりした公安官となり成長していく。そして単独でシビュラシステムと渡り合っていく。

最初は二番煎じの精神異常者の犯罪もののつまらない近未来ものかと思って見ていたが、次第にシビュラシステムの謎と矛盾。槙島聖護という犯罪者が出てきて面白い展開なっていく。
すこし忍耐のいるアニメであるが、だんだんその魅力に引き込まれた。


原作者は、シビュラシステムとターミネーターというユニークな近未来的な法と法の執行システムをつくあげて、
その矛盾を突くストーリーを組み立てていて観客がそこに、騙されていくような感じである。
シビュラシステムがいわゆる並列処理型のヒューマンコンピュータであるが、どうして免罪体質者のような犯罪者を取り込むことで完全性に近づくのかわからない。
それにしても外部からの見ただけで犯罪計数が算出できる仕組みは論理的にはわからないのだが。

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