PSYCHO-PASS 2 サイコパス 2 2014

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PSYCHO-PASS2 PSYCHO-PASS サイコパス 2 2014

監督: 塩谷直義
脚本: 熊谷純
全11話

常守朱と公安2課に配属された監視官の霜月美佳の関係から、背後にいる東金朔夜、正体不明のテロリスト鹿矛囲桐斗、
そして禾生壌宗との対決などが中心になりまたしてもシビュラシステムの矛盾を突いていくストーリである。

常守朱は、今回のシビュラシステムに対しても失望を感じているはずだが、いつも常に法を遵守する強い心があって色相が濁らない。人を憎むことを知らないのかも。
ただし、こうした心は、幼児期に育てられるものだが、彼女の生い立ちは、おばぁちゃん子であることしか明らかになっていない。
僕にはどちらかと言うとヒューマンな心がない、無個性な優等生に思えるのだが。

霜月美佳は、監視官としては最初から色相が濁っている感じなんだが、彼女の公安2課への配置は東金美沙子の陰謀だったのだろうか?
ただし、霜月美佳の方がより人間らしい欲望や恐怖を持っている。

東金朔夜はやり手の執行官であったが、彼には過去に、彼とコンビを組んだ監視官5人をドミネーターのエリミネーター・モードで執行していた。
彼は監視官を悪の道に誘い込み犯罪係数をあげるように仕向けていたのだった。犯罪計数が上がらない常守朱に興味を持ち、狡猾な罠を用意していた。
それにしても彼こそがサイコパスである。ドミネーターを発砲するも鹿矛囲と相撃ちになり、致命傷を負う。

鹿矛囲桐斗
彼は、ドミネーターでは犯罪計数が測れない人物だった。槙島聖護とは違いシビュラシステムに認識されない存在だった。
実は東金美沙子の研究によって、飛行機事故にあった子供たち184名の遺体の部分を使用した多体移植手術を施された人間の集合体だった。
そのため彼はシビュラシステムからは認識されない存在だった。
彼はシビュラシステムの破壊を目的にテロ活動を開始する。
最後にシビュラシステムに迫り禾生の義体使用の東金美沙子をドミネーターのエリミネーター・モードにて執行する。

東金美沙子
東金朔夜の母であり、鹿矛囲桐斗を作った張本人である。シビュラシステムの一人となっている。第2期では禾生壌宗となって公安を操っていた。
最終的にシビュラシステムから排除されることになる。

今回は、鹿矛囲桐斗とシビュラシステムの駆け引き、そして最終的には、常守朱とシビュラシステムの駆け引き、そして
常守朱と東金朔夜の戦いが中心であり、すべて心理戦である。シビュラシステムの自らの浄化がなければシビュラシステムの矛盾は消えないし、進歩もないという命題を突きつけた常守朱の勝利だった。
この脚本が面白くて、こう言う結末のつけたが非常に面白い。PSYCHO-PASS サイコパス 2の方が、コンパクトにまとまっていて面白かった。

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