War and Peace 戦争と平和 1956

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War and Peace 戦争と平和War and Peace 戦争と平和 1956

監督: キング・ビダー
原作: レフ・トルストイ
出演: オードリー・ヘプバーン, ヘンリー・フォンダ, メル・ファーラー, ビットリオ・ガスマン

戦争と平和の映画である。当然ロシア版の戦争と平和の方が評価が高いが、僕は何と言ってもオードリー・ヘプバーンのファンだしこの映画をみて戦争と平和を知ったのである。
この原作も読み通したのであるが、内容はかなり裏覚えである。小学生の頃に見た印象は、どうしてナターシャは、アンドレィがいるのに他の人を好きなるんだろう。アンドレィが死んだばかりなのにと思ったのだが。

この映画はおそらく長いので何度も見ていない。4回目くらいだろうか。
それでもやっぱり今回はなるほどと思う点があるのである。
この時期のオードリー・ヘップバーンはメル・ファーラーと結婚していた時期だった。美しさの絶頂期でもあったと思う。アンドレイとダンスのシーンは素晴らしいし、最初の窓際に座る彼女の美しさは忘れられない。
そしえアンドレイを看病している時の清純なオードリーはまさに美しいとしか言えない。
さて、この映画の戦争と平和はダイジェストするとナターシャ、ピーター、アンドレイのそれぞれの物語があると思われる。以外とこのダイジェスト版が戦争と平和を理解する近道かもしれない。確かに、原作の戦争と平和はピーターとナターシャが結婚した後の話も書かれてあったが。

この映画のロシア軍とフランス軍が戦うシーンの壮大さ、フランス軍が退却時の川を渡る時に攻撃されるシーンなどはハリウッドを代表する素晴らしいスペクタクルなシーンである。

ナターシャの成長、これは若い魅力的な女性がすぐに憧れで男性を好きになる。これがアンドレイを好きになり恋に落ちるのだが。アンドレイ害ない時に、強いアナトーリの誘惑に負けてしまうのも、若さゆえだろう。ただ、モスクワ陥落の時から、次第に人間性が現れ、彼女本来の持っている親切心な度が次第に現れる。そしてアンドレイの看病を通じて、自分の過ちを許してもらう。アナトーリから救ってくれたピーターは、ナターシャが落ち込んでいるときに愛の告白をした。ナターシャはそれを心の中で育んでいた。ピーターとナターシャは再会して結ばれる。

アンドレイは妻のことも、息子のこともあまり愛していなかった。そしてナターシャと恋に落ちるのだが、ナターシャに裏切られ、世の中を恨んでいた。もともと厭世観が強かったのだろう。戦場で傷つき、ナターシャに看病されながら、やっと自分の素直な気持ちが言えるようになり、ナターシャへの愛も再び実感できた。そして神に祝福されながら天国に行く。

ピーターは、父からは嫌われていたが、ベーズホフ伯爵になる。そして従姉妹の絶世の美女エレンと結婚するが、彼女はピーターの金を目当てにしていただけで、大変な浪費家であり他で浮気をしていた。エレンに対する愛はもう消えていた。自分の身近にいたロストフ家のナターシャを愛している自分に気がつくようになるが、ナターシャは親友アンドレイの婚約者になり、自分は既婚者で、愛を告白できなかった。あまりこの映画では表現されていないが、人民を解放したナポレオンを英雄視していた感がある。しかし、モスクワ近くで見た戦争は、ナポレオンに殲滅されて行く自国の軍隊である。ナポレオンに対する憎悪の炎が燃え、ナポレオンを暗殺しようとするが、思いとどまる。そしてフランス軍に捕まり捕虜となるが、最後に解放されてモスクワに戻る。

そう言えば、ソーニャはどうなったんだろう。愛していたニコライは、アンドレイの妹のマリアと結ばれてしまうのだが。

オードリー・ヘプバーンのページ

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