Our Kind of Traitor われらが背きし者 2016

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Our Kind of Traitor われらが背きし者Our Kind of Traitor われらが背きし者 2016

監督: スザンナ・ホワイト
出演: ユアン・マクレガー, ステラン・スカルスガルド, ダミアン・ルイス, ナオミ・ハリス

ロシアンマフィアとイギリスの政治家の癒着を発端に、モロッコに旅行に来ていた大学教授ペリーと妻で弁護士のゲイルを描く。
原作は元MI6 という経歴を持ち、裏切りのサーカスの小説家のジョン・ル・カレである。ロシアンマフィア、マネーロンダリング、MI6の裏切りなどが面白いスパイスがいっぱい散りばめてあるイギリスの正統派スパイ映画である。
展開が面白い、大学教授がロシアンマフィアの闘争に巻き込まれていき、
不思議な友情が芽生え、大学教授のペリーはMI6に協力して、家族の亡命を助ける。

ペリーとゲイルは夫婦でレストランに来ていた。妻が先に帰ってしまい、ペリーは一人残される。そこに外国人から声をかけられる。彼が飲んでいたシャトー ペトリュスが飲みたかったのか、彼の誘いを断れない。
僕だったらどうしただろうか、シャトー ペトリュスの誘惑に負けただろうか。僕ならやっぱり怪しくて断るだろう。
ロシア、モロッコ、ロンドン、パリ、スイスのベルン、アインシュタイン博物館、アルプスの山の中と007のようにヨーロッパ中に舞台が変わる。
それにしてもペリーは浮気をして妻との関係が悪くなっているのだが、彼には不思議と正義感がある。途中の展開が面白い。最後のオチはよくあるスパイ物のエンディングでもう少し盛り上げて欲しかった。

ユアン・マクレガーがやっぱりなんというかいい俳優だ。思わず味方したくなる。ステラン・スカルスガルドはどこか懐かしい俳優の雰囲気があり、威厳があってよい。

Our Kind of Traitorの訳は、われらが背きし者となっているがわかりにくい。kindは族、種と考えれば、裏切り者は、自分の同胞にいるということである。つまりイギリス人の中に、それも国会議員の中に自分の私利私欲で動いているものがいるということ。つまり我ら同胞の裏切り者ということである。

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