dreaming on clouds

Hurok LOOP ループ 時に囚われた男 2016

監督: イシュティ・マダラース
出演: ディーネシュ・サーラズ、ドリナ・マルティノヴィチ、ジョルト・アンゲル
ハンガリー発のタイムループ・スリラーである。
突然時間がループする。アダムは麻薬密売人から逃げる途中に、最初に病院に行ったはずの同棲相手と出会う。自分の子供を本当に妊娠していることをアダムの父の産婦人科医に診察してもらったことを告げるが、その直後に麻薬密売人の車にはねられる。彼は怖くなって、父のところに行くが。次第に時間が繰り返していることがわかる。
そして自分の死体と出会う。最後は、自分同士で闘うのだが。

どうしてループが始まったのか、そして最後にもそのループが終わったのかもわからないのだが。
ただ、最後に自分が浮浪者にあげたパンがきっかけだったのかもと思わせる。
ありきたりの時間のループである。どこが面白かというと、ループを繰り返すうちに、恋人のことを思い始めること。そしていい人間になろうとするところだろう。胎児のエコーの写真を破って符合にするところも面白い。
ただ、こうした時間ループの最後は見ているものがはっとさせるものがないと。見ているものは、繰り返し同じシーンを見て退屈な時間を過ごしただけになってしまう。この映画は、その点では少しはカタルシスがあったが。

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