脳内ポイズンベリー Poison Berry in My Brain 2015
監督: 佐藤祐市
原作: 水城せとな
出演: 真木よう子, 西島秀俊, 古川雄輝, 成河, 吉田羊
この映画は、脳内会議がなければただの独りよがり女の話でしかない。自分が作家として成功したけど、若い彼は、まだ売れない芸術家で悩み多いくて自分のことを嫉妬されるから嫌なの。映画製作発表会に彼が出れなければ、別れるの？？
要約すれば、30歳になった失恋女が、23歳のフリーター男に一目惚れをしてひっかけた。けど自分が作家として成功したので、二人の生活感が違うので、フリーター男をふって男を乗り換える話である。
これが脳内会議でどんどんと正当化されていく。彼のことは好きで付き合い始めたけど、自分の何かを押し殺して、自分が幸せになれないなら、付き合っていくことはないということ。結局こいつがダメだから、優しくしてくれて仕事を助けてくれる人がいいなんて、どこまで独りよがりの脳内会議だ。最初から脳内会議が間違っているからこんな結末になるし、自己肯定型脳内会議だから仕方がないか。
全くえげつないストーリーである。でもこれがコメディになっていて、脳内のキャラクターたちが面白い。西島秀俊が演じる吉田、西島秀俊が演じる石橋、吉田羊が演じる池田、 桜田ひより演じるハトコ、浅野和之演じる岸たちのやりとりが映画の中では本当に面白い。黒い女は真木よう子が演じているのだろう。
映画はそれなりに楽しく最後まで楽しめるが、最後の結末があまりにも。女は本当に賢い、こう下脳内会議をして物事を決めていくんだから。と思わせる。
櫻井いちこが川上礼子の家に訪問した時に、ルイ・ラトゥールの白の瓶がテーブルに置かれている。礼子はシュナン・ブランはないかと夫に尋ねるが、それほもう飲んでしまったと答えている。なぜシャルドネの瓶を出しながらシュナン・ブランの話をするのか全くわからなかった。
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