George Harrison: Living in the Material World ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド 2011

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GeoHariLivintheMaWor.jpgGeorge Harrison: Living in the Material World ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド 2011

監督: マーティン・スコセッシ
出演: ジョージ・ハリスン, エリック・クラプトン, ポール・マッカートニー, リンゴ・スター, オノ・ヨーコ

一部と2部に分かれていて最初は、ビートルズまで、次はビートルズ以降だ。すこしばらばらのドキュメンタリーであると言わざるおえない。どうしても亡き人のドキュメンタリーを作るには残っている資料を集めて繋ぎ合せる作業になってしまうからだろうが。ドキュメンタリーの映画としては、もっとジョージ・ハリスンの生い立ちや、ビートル時代の彼の立場などを描いて欲しかった。どうしてもビートルズの時は、ジョンやポールのことになってしまう。
リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールドは彼の1973年のアルバムの題名でもある。
ビートルズが人気がでてから、お金は十分に手に入った。次に欲しかったのは精神的な満足、精神的な深さだった。そして彼自身の言葉でしっかりとLSDとの別れ、瞑想の世界への旅たちが宣言されている。
彼が傾倒したラビ・シャンカールやマハリシなども。ラビ・シャンカールは自分のルーツを探せと言われたことなど。
ビートルズの解散前には、曲作りの主導権が問題なってきた。ほとんどの曲は、ジョン・レノンとポール・マッカートニーが作っていて、ジョージは自分で作りたいと思い始めていたし、かなり作っていたが、ビートルズのアルバムには入れてもらえなかった。
モンティ・パイソンのエリック・アイドルやテリー・ギリアムからのジョージの逸話が本当に面白い。

ジョージ・ハリソンの、瞑想に対する考えもこの映画から少しわかる。神秘主義でなくて、自分の無知を知ることで、そこから霊的な存在になりたかった。日々マントラを唱えて。
私生活では自分の親友たるエリック・クラプトンのインタビューがいっぱい出てくる。特にパティとの関係も赤裸々に語っている。ジョージにパティとこっそりあっているのを見つかって、ジョージにパティとの関係を話して、自分は君の妻、パティを愛していると話したことなど。そしてパティは、インタビューでクラプトンが作った曲、いとしのレイラはパティのことだったことも。

がんとわかってからの話としては、ジョージ・ハリソンの邸宅に若い男が侵入して、ジョージが刺され、妻も刺された話はかなりショッキングである。

ビートルズのエピソードとして興味深いのは、
マハリシの瞑想集会に行ったらブライアン・エプシュタインの死のニュースが入ってきた。つまりビートルズの4人は精神的に独立しろと言われているようだった。
サーゲント・ペッパーのアルバム発案は、ポールだった。
ポールがヘイ・ジュードの曲作りでジョージと揉めた話。

最後に病床のジョージ・ハリソンの所にリンゴ・スターが見舞いに行った時の話は、リンゴが泣いているし、本当にジョージらしい逸話である。


【インタビュー出演】
エリック・クラプトン、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、ジョージ・マーティン、ポール・マッカートニー、オノ・ヨーコ、トム・ペティ、フィル・スペクター、リンゴ・スター、ジャッキー・スチュワート他

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