EX_Machina エクス・マキナ 2015
監督: アレックス・ガーランド
出演: アリシア・ヴィキャンデル, ドーナル・グリーソン, オスカー・アイザック, ソノヤ・ミズノ
第88回アカデミー賞視覚効果賞受賞作品
圧倒的で個性的な世界観、そして映像美がある。これだけ美しいアンドロイドを描いたのは初めの映画かも。
ケイレブもネイサンも非常に愚かである。当然これは、人間の愚かさとこれからの人工頭脳の脅威が描かれている。いつかこのように人間を超えてしまう日が来るのは確かなのだろうか。
なぜ、AIが知性を持って自分を嫌い、自由を欲しているのにまだ試験することが必要だろうか。確かに自分が作ったAIの完成度を確かめたいのはわかるが、はるかに普通の人間の知能を上回っているのはわかっていただろう。どうしてケイレブをいれてもう一度テストする必要があったのだろうか？
ネイサンが言うように、最後に彼女に唯一の逃げる方法を作っていたのに、それを利用されてひっくり返されるとは考えていなかったのだろうか？特にケイレブを入れれば不確定要素が多くなるのに。そしてあれほどの天才が飲んだくれでセックス狂なのだろうか？やや不思議な設定。
ケイレブが腕を切ったのは、自分もアンドロイドではないかと錯覚したからだろうか。
最後の結末は当然であって、それほど驚きがない。最後まであまりひねりがない展開であるが、映像美、世界観が面白かった。
それにしてもアリシア・ヴィキャンデルが本当に美しい。彼女はスェーデン生まれの女優で、U.N.C.L.E. やJason Bourneに出演している。これからもどんどん活躍する女優だろう。ドーナル・グリーソンは、About MeやStarwars フォースの覚醒に出演していた。彼も個性的で味のある俳優だ。これからも期待出来る。オスカー・アイザックもStarwars フォースの覚醒に出演している。
EX MACHINAはラテン語のデウス・エクス・マキナという言葉から来ている。意味は機械じかけの神。転じてご都合主義的な話の展開などを表すネガティブな言葉。
居間で流れるピアノの曲は、シューベルトのピアノソナタNo.21である。
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