太陽 2016

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taiyoeiga.jpeg太陽 2016

監督: 入江悠
原作・脚本:前川知大 戯曲『太陽』
出演: 神木隆之介, 門脇麦, 古川雄輝, 綾田俊樹, 水田航生

神木隆之介が出ているということで見た映画。
やっぱりこれは、シーンの固定が多くて、演劇から映画にしたものだなと
見ながら思ってしまう。特に、村を封鎖している門のシーンが多くでてきて、これはまさに演劇である。
今回は、神木隆之介のよさは、ほとんど出ていない。ただわめいているだけの役だなら誰にでもできたような気がする。

カメラワークがあまりなく、逆に固定したカメラの角度で何を見せるか、何を見せないかをしている。特に家でのシーンである、結が侵されるシーンであったり、奥寺克哉が村人からリンチにあうシーンであったり。この映像の撮り方はかなり演劇的だなと思ってしまう。

太陽という題名は、新人類(ノクス)が、おそらく新型ウイルスに感染してヴァンパイア化したので、太陽の光にあたると死んでしまうからである。
ノクスになった結の変化は面白いのだが。どこか一面的であり、全体に設定に溺れたストーリー展開と結末。何か深さがないというか。演劇的な、好きな人には受ければ良い的で、視点が狭すぎ。そして会話が面白くない。演劇的なもっとセリフが面白くなくては。

映画と演劇をどう切り分けて、どう作り直すかを考える必要がある。カメラワークは演劇的なものでよかったのだろうか。僕には物足りない。もっと演劇ではできない側面を作るという意欲がなかったとしか思えない。

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