あやしい彼女 2016

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ayashiikanojyo.jpgあやしい彼女 2016

監督: 水田伸生
出演: 多部未華子, 倍賞美津子, 要潤, 北村匠海, 金井克子

この映画は、なんの知識もなくて多部未華子のコメディだろうと思ってみたがそれが良かったかも。
まずは、韓国映画あやしい彼女のリメイクである。
だれにでも受けるストーリーメイクである。70台のオバァちゃんが若くなって青春を楽しみ、娘や孫にあったりする。若返る設定は特に目新しいものではないが、しかし観客にうけるツボはつかんでいる。中国、ベトナムでもリメイクされ、今後はタイ、インドネシア、インド、ドイツでもリメイクが予定されている。こんなに各国でリメイクされるのは、この映画がヒットする要素を持っていし、各国で特に歌のレパートリーは変えたほうが良いからだろう。戦後世代、とくにアジアの戦後世代は、苦しい時代を生き抜いてきた。日本が原因の戦争なのだがその時代はどの国も貧しくて、子育てに追われていた。今70台のおばちゃん、おじいちゃん世代が若い頃に出来なかったことをかなえる内容がいいんだろう。そして歌も、当時の歌がいっぱい出てきて、そして新しい歌も出てくる。家族で楽しめるし、特に古い世代に受ける映画になっている。

この映画では、まずは多部未華子があれだけ歌えるとは思えなかった。難を言えば、頑張っているけど音程は不安定だけどね。そして 倍賞美津子のオバァちゃんの怪演である。これがなんだか驚きで良かった。
悲しくてやりきれないは、やっぱり泣かせる曲だし、多部未華子が感情込めて歌っているとこちらもつられてしまう。これは選曲が良かった。この映画の出来は、出演者の歌の技量と歌の選択によってかなり印象が変わるかもしれない。

最後の輸血、またおばちゃんに戻ってしまうところは、韓国の映画のリメイクだから仕方がないが、その無理な設定はあまりしっくりこない。日本風のアレンジがもっとあっても良かったかと思う。最後にジローが若返って、ローマの休日の時のようなスクーターに乗って現れるのは面白いところである。


見上げてごらん夜の星を 坂本九
真っ赤な太陽 美空ひばり
悲しくてやりきれない ザ・フォーク・クルセダーズ
はどれも名曲だ。
金井 克子が歌った恋の奴隷(奥村チヨ)もいい。

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