新吾十番勝負 第三部 1960

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新吾十番勝負 第三部 1960

監督: 松田定次
原作: 川口松太郎
出演: 大川橋蔵, 大友柳太朗, 長谷川裕見子, 大川恵子, 進藤英太郎, 月形龍之介,

新吾十番勝負の続きをやっぱり見たくなるので、第三部 の感想である。

あらすじ
梅井多門の葬儀を行いその帰り道に、山に迷い込んだ葵新吾は、大筒の音を聞く。そこに役人が現れ、逃げるために数人を峰打ちで倒す。ところが京都所司代の手勢の多くに捕らえられてしまう。葵新吾を身分を明かし、京都所司代は江戸にお伺いを立てる。親子対面の儀がかないかけたが、江戸の家茂を擁立する派閥から狙われるようになる。まずは京都所司代から、柳生道場に誘われ、出稽古のつもりが師範代から命を狙われ、反対に相手を倒す。その後江戸に向う途中、何者から銃で狙われ行方をくらます。旅の一座に紛れ込むが、ヤクザの出入りの争いで武田一真に出会う。改めて試合の日を決めて、対決するがそこに現れたのは、柳生道場の宗田豊之進の仇と名のる多羅尾平八の一味だった。柳生道場の一味と斬り合い、傷を受けた葵新吾は、武田一真とも戦うが深手を負い倒れる。傷ついた武葵新吾は、老中安藤家の綾姫の看護され、傷も回復する。
再び剣の修行に出るが、多羅尾平八の画策によって、自分の悪評を立てられる。雪山で修行した時に案内してくれた少年小猿の次郎の父は、葵新吾と名乗るものに殺されていた。多羅尾平八たちの陰謀だと知った葵新吾は彼らを倒す。

ややストーリーが単純すぎるのが気になる。今回も親子対面はできず、葵新吾は陰謀によって悪評を立てられる。そして武田一真との戦い。旅芸人の娘や、綾姫に好かれるのが逃げてしまう。
大川橋蔵の立ち回りは、軽快で素早く楽しい。ただ、武田一真の構えは以前にもどこかで見た。そうだ、遊太郎巷談の小太刀の秘法霞斬りの構えと同じである。この映画が1959だから全く同じ年である。どちらが真似たのか?それとも殺陣師が同じなのだろうか?

小猿の次郎役が風間杜夫であるのがすごい。面影があるかどうかもう一度見てみないと。お縫役は、桜町弘子から大川恵子に第二部から変わっている。

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