二人の武蔵 1960

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二人の武蔵 1960

監督: 渡辺邦男
原作: 五味康祐
出演: 長谷川一夫, 市川雷蔵, 勝新太郎, 本郷功次郎, 中村玉緒

長谷川一夫が、平田武蔵。市川雷蔵が岡本武蔵。そして勝新太郎が佐々木小次郎である。二人の武蔵、性格も流派も違うが剣は滅法強い。最後の阿蘇山での二人の武蔵の戦いはまた面白い。殺陣に関しては、長谷川一夫の剣は遅いし迫力がない。ただ安定した演技だし、正統派の武蔵らしい。市川雷蔵の武蔵は破天荒で、若々しいのだがまだまだ市川雷蔵の本当の魅力がでているわけではない。もっとニヒルでなくては。
二人の武蔵にそれぞれ絡んだ女性が、りくと千珠の設定もそれなりに面白いが、どうしても裏に吉川英治原作の宮本武蔵のお通が見えてしまう。なんにしても柳生を悪者にしているところ、小次郎の戦いでは終わらないところがいいのだが。
ストーリー的には何かすっきりとしない。

武蔵が二人いたというのは、子供の頃に読んだ漫画、おそらく白土三平の漫画の中に出てきた覚えがある。サスケだったか忍者武芸帳だったか。でもどうしてその発想がでたのだろか、それは本当の話し?思っていた。この映画はやっとその答えを出してくれた。原作の五味康祐のオリジナルなのだ。五輪書や吉川英治の原作をうまくアレンジして二人にしているである。

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