Star Wars: The Force Awakens スター・ウォーズ／フォースの覚醒 2015
監督：J・J・エイブラムス
脚本：ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス
製作：キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
出演: ハリソン・フォード, デイジー・リドリー, ジョン・ボイエガ, アダム・ドライバー, キャリー・フィッシャー, マーク・ハミル,
今回も新人が主役を独占。特にレイ役のデイジー・リドリーは全く無名と言っていいだろう。彼女はイギリス出身で、イギリスのテレビドラマに数本出演しているだけである。なんとなく、ナタリー・ポートマンに似ているところがいい。
最初の舞台である惑星ジャクーでレイが登場するところは、ファントム・メナスでアナキンが登場する時によく似ている。でもやっぱりスターウォーズの世界観は素晴らしく、大きな砂漠に巨大なスペースシップが埋もれているシーンはすごいなと思って見とれてしまう。そしてミレニアム・ファルコンが出てくるところから心が踊るのであるが。
そして待ってましたハリソン・フォードのハン・ソロととチューバッカと一緒に活躍するシーンやミレニアム・ファルコンに乗り込むところなんかやっぱりいい。キャリー・フィッシャーや、 マーク・ハミルが出ていることにも感激なんだが。
BB-8が今回ロボットして活躍する。またこの作りが面白い。ほとんどCGだろうか。最後にC-3POとR2-D2が出てきてなるほどというところ。
何にしてもハン・ソロが殺されて、レイとレンの戦いになって、レイがレンのフォースに勝ってルークのライトセーバーを取って戦うシーンはジーンときてしまった。
当然ながら、レイとフィンの出生の秘密は今回は不明のままであるが、観客としては薄々感じているだろうが、レイはおそらくルークの娘か、ハン・ソロの娘だろう。そうでなければあんな強いフォースを持っているわけがない。彼女は、レンの嫉妬を恐れて隠されて育てられていたのかもしれない。ハン・ソロが殺されるのを目の前で目撃したのは、彼の娘である可能性が高い。幼い頃にレイアにあった記憶もあるし。フィンもおそらくジュダイの騎士の一人の息子だろう。
いつもスター・ウォーズの正義と悪の設定が単純で子供じみていて好きではないし、ダークサイドに引き込まれ方かも、あまりにも簡単すぎてつまらないと思っていた。
今回も父と子の葛藤というところがあるのだが、どうしてベンがダークサイドに入ったのか、どうしてハン・ソロを殺してまでダークサイドを貫くのかがわからない。アナキンの時もそうだか僕にはダークサイドに陥り方があまりにも単純で説得力がないと感じていた。カイロ・レンがハン・ソロを殺すのは、ストーリーの展開として必要不可欠なんだろう。
しかし今回はヒロイン登場である。レイがダークサイドに堕ちることはなさそうである。僕には、レイにもダークサイドに陥るかもしれない試練が必要だと思う。もうしその試練があるとすれば、フィンが絡むだろう。彼が何かの理由で死ななければいけないとするとそこに彼女に隙ができるんだろう。ただこんな簡単に予想される展開ではあまり面白くないか。
J・J・エイブラムスが監督になって、ストーリーの展開がすっきりしている。僕は今までのスター・ウォーズの中でも、完成度は一番かとも思ってしまう。次はファントム・メナスか。
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