The Fault in Our Stars きっと、星のせいじゃない。2014

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:


The Fault in Our Stars きっと、星のせいじゃない。2014

監督: ジョシュ・ブーン
出演: シャイリーン・ウッドリー, アンセル・エルゴート, ローラ・ダーン, サム・トラメル, ウィレム・デフォー

爽やかで悲しい映画である。
ヘイゼルは甲状腺癌を患い、肺に転移している。そして酸素が常に必要。オーガスタスは、骨肉腫で片足を失っている。彼らは、がん患者の支援団体の集会で出会い、恋に落ちる。ヘイゼルは、自分がオーガスタスよりも早く死ぬものだと思っていたが、しかしアムステルダムに発つ前に、オーガスタスの骨肉腫は再発して全身に転移していた。

彼らにとって死は短かにあり突然くるものである。そしてヘイゼルはいつも愛する誰かをおいて最初に旅立ってしまうことに恐怖を抱いていた。"私は爆弾よ、いつか爆発して周りを破滅する。あなたも不幸にする。" その運命はオーガスタスにより変えられた。彼女の愛するガスは、彼女より先に旅立ってしまった。でもガスを思い、自分が今生きていることを考えると、彼女は勇気を持って死に立ち向かえるのである。

An Imperial Afflictionは、ピーター・ヴァン・ホーテンが書いたがんを患っている女の子の話である。主人公は唐突に死んでしまう。ヘイゼルは、その女の子が亡くなった後家族はどうなったかを知りたくて仕方がない。自分もいつかは死ぬのだが、両親がどうなるのか心配なのである。両親に強い喪失感を味わせてしまうのが。

限りある命を知ったものたちだって無限がいるのである。0から1の間も、0から2の間も同じように無限にある。それでもより大きな無限があったほうが良いのである。

アンナ・フランクは若くして死んだ代表みたいなものである。ヘイゼルとガスはどんな思いでアンナの家を訪ねたのだろう。この映画や小説も、ピーター・ヴァン・ホーテンがアムステルダムにいるのは偶然ではない。彼らにアンナを身近に感じて欲しかったのである。

題名は、シェークスピアの劇、ジュリアス・シーザーから引用されたものだが。
Starsは、運命と考えていいだろう。Fault(誤り)私たちが定められた運命が、ひっくり返るということである。

My Rating(評価): 14/20
アクセス数:44