Carlos Kleiber ~ I am lost to the world カルロス・クライバー 「アイ・アム・ロスト・トゥ・ザ・ワールド」 ~ 私はこの世に忘れ去られて 2011

Carlos Kleiber ~ I am lost to the world カルロス・クライバー 「アイ・アム・ロスト・トゥ・ザ・ワールド」 ~ 私はこの世に忘れ去られて 2011

カルロス・クライバーは、彼の演奏を一度CDで聞いてからノックアウトされてその後ずっとファンである。

イゾルデの愛の死を指揮するクライバーがぼんやりと幽霊にように何度も出てくる。
彼の一面がよく描かれているし、
驚きは、かのウィーンフィルとリハーサル中に喧嘩をして帰ってしまってコンサートをキャンセルした時の録音が残って居のである。それがすごい。テレーゼ事件というのだが。
彼のリハーサル中の面白い指導法が描かれている。これがウィーンフィルの一部のメンバーのプライドを傷つけたかもしれないのだが。

いつもながら彼のうっとりした笑顔で指揮している姿を見ているとこちらも本当にうっとりしてしまう。

タイトルの「Ich bin der Welt abhanden gekommen」はマーラーの「リュッケルトの詩による5つの歌曲」の「私はこの世に忘れられて」からとられています

本当に悔やまれることだが、一度彼の指揮を見る機会があったはずだが、それを逃してしまった。今でも生で見れなかったことが悔やまれる。
日本が好きだったことも描かれています。
父エーリッヒ・クライバーの指揮も映像で出てきて、彼との比較ができます。
そして最後に彼がスロヴェニアに入って死んでいるところを発見されるのですが、それも詳しく状況が描かれています。

カルロス・クライバーにとっては非常に貴重な映像や音があって大切な記録になる。知らない人に何の価値もないだろう。



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