Bathory アイアン・メイデン 血の伯爵夫人バートリ 2008

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Bathory アイアン・メイデン 血の伯爵夫人バートリ 2008

出演: アンナ・フリエル

スロバキアの映画
二部構成である。
エリザベート・バートリ(1560-1614)は、ハンガリー王国の貴族であり、バンパイア伝説のモデルになった。鉄の処女を用いて若い娘を殺しその血を浴びていた李、拷問器具を用いて指を切断した李、娘の皮膚を切り裂いたりしていたとされる。
しかし、夫のフェレンツ2世が亡くなった後ハンガリーの有力な貴族の力と財産を巡り、ハプスブルク家の陰謀により彼女を残虐な吸血鬼として罪を着せてバートリ家の権力を削ぐ陰謀だったと言われる。ストーリーはこの内容で描かれている。

同時代に生きた奔放なイタリア画家カラヴァッジオ(1571-1610)を絡めてストーリーが進むのだが、ただのメロドロマ的な流れで終わっている。長くて、まったく血の伯爵夫人のようなストーリーではない。見た人はまったくの期待はずれただろう。


エリザベート・バートリは、吸血鬼伯爵夫人として有名でいろいろな映画で取り上げられている。作品としては、
Les lèvres rouges (1971)
The Countess (2009)
などがある。

ちなみにドラキュラ伯爵は、15世紀のルーマニアのヴラド・ツェペシュ公がモデルになっている。ルーマニア、トランシルヴァニア地方どちらも東欧である。
そしてヴラド・ツェペシュは、ハンガリー王マーチャーシュ1世により、1462年にヴラドをオスマン帝国に協力していたという罪で捕らえ幽閉され、マーチャーシュはヴラドの様々な悪行を誇張・捏造して書かせ、ヴラドは人を無差別に殺し血肉を食らって晩餐を開いた、は田畑を燃やして農民を飢えさせたなどのパンフレットを各国に配布した。

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