Devil's Knot デビルズ・ノット 2013
監督: アトム・エゴヤン
出演: コリン・ファース, リース・ウィザースプーン, デイン・デハーン, ミレイユ・イーノス, ブルース・グリーンウッド
実際にあった事件、ウエスト・メンフィス３事件を元に、実在＆実名のキャラクターを使って事件の謎に迫っていく。
川底から発見された少年たちの遺体は、裸で手足を靴紐で縛られ、ひどい暴行の痕が
あった。小さな町の地元住民は人の仕業と思えないこの事件に慄き、全米のメディアが田舎町に押し寄せた。警察は悪魔崇拝者と見なされた16〜18歳の若者3人を犯人と断定し、逮捕した。この事件の行方に疑問を持った調査官のロン・ラックスは、独自に事件を探り始めた。
このウエスト・メンフィス３事件は、事件の背景と裁判がドキュメンタリーとしてテレビ放送された。それをきっかけに悪魔崇拝者と断じられて逮捕された少年3人が、実はアメリカ史上最悪の冤罪被害者ではないかとの疑いが浮上してきた。
根底にある考えは、アメリカの警察システムの中には、犯人が見つけられない警察は犯人をでっち上げる傾向があり、容疑者の有利となる他の証拠はすべて捨ててしまうことがあるということ。
自由平等、民主主義を謳っている影のアメリカの姿である。
英国王のスピーチのコリン・ファースが、真実を追求するロン・ラックスを演じ、リース・ウィザースプーンが被害者のひとりの母親。
実際に３人の子供の被害者のうち、二人の父は義理の父で、事件後にいろんな問題を起こしている。記事は、The legal troubles of Terry Hobbs and John Mark Byers Two murdered boys' stepfathers now face charges.である。
最後は三人の冤罪を強く訴えているのだが、どこか真実にせまるような迫力がない。後からでくる証拠、警察の隠蔽などはもう少し明らかな事実としてドラマティックな演出があったりするといんだが。
コメント