Le Week-End ウィークエンドはパリで 2013

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

Le Week-End ウィークエンドはパリで 2013

監督: ロジャー・ミッシェル
出演: ジム・ブロードベント, リンゼイ・ダンカン, ジェフ・ゴールドブラム, オリー・アレクサンデル

イギリス人の夫婦が、週末に30年目の結婚記念日を祝うためかつての新婚旅行先パリへとやって来た。ニックはバーミングムで哲学の教授をしている。メグは生物の先生。

最初は、夫婦げんかばかりなので見るのが辛いのだが、次第にメグが何をするのかわからないところからすこし面白くなりだし、だんだんこの映画には奥が深いところがあると思うようになりだす。

彼女は息子のことが大事だったんだが、今は冷たい。息子も父にしか電話をかけてこない。結婚したからか?それにしてもあまりできそうにない子供である。
夫も妻も初老を迎えて、すこしうつ気味である。その中で何か、人生をもがいている。彼女の夫にたいするいじめは、夫の昔の浮気のせいだろうか。

ケンブリッジの大学で一年下のモーガンのたくましさが、ニックには眩しいのかもしれない。次第に自分の世界で暗くなってしまう。
なんだか最後は、楽しかったパーティの終わり的エンディングだが、それでも何か二人の間には新しく生まれたものがあったのかもしれない。

イギリス人の夫婦で、子供は独立して停年前くらいの話である。なんだか自分とは程遠いと思いながらもだんだん身につまされていく。それでも見ていて面白い。メグは、あれだけ夫を馬鹿にするのだが、それでもすごく魅力的で可愛い。そこがこの映画の基盤になっている。これなければ全くつまらない映画になっていたと思う。
ちょっとしみじみと人生を楽しみんで見るならこれを見るのがいいか。

ホテル プラザアテネであけるシャンパーニュはランソンのハーフである。他のレストランで白を開けているが、すこし横に向いていてわかりにく。おそらくブルゴーニュの白と思うんだが。他はエチケットはでてこないが、かなりワインを飲んでいるシーンが多い。


歌は、ボブ・ディランのLike a Rolling Stoneをニックが聞いている。
三人が踊るシーンがなんどもでて、最後にニックが踊りだし、メグが加わり最後にモーガン加わる。これは、はなればなれに(Bande à part)1964年のジャン=リュック・ゴダールによる映画のシーンである。アンナ・カリーナとクロード・ブラッスールのダンスにサミ・フレーが加わる形でダンスが始まる。

My Rating(評価): 14/20
アクセス数:73