Fringe Season1 フリンジ シーズン1 2008-

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Fringe Season1 フリンジ シーズン1

J・J・エイブラムス, アナ・トーヴ, ジョン・ノーブル, ジョシュア・ジャクソン,

マサチューセッツ州ボストンを拠点に国土安全保障省の下で活動するFBIのFringeチームを描く。
ボストンのロケが多くて親しみがわく。ただなじみのある景色はなかなかでてこないが。映像の中に立体的に建物を説明するタイトルがあるのが面白かった。

最初の印象は、怪奇現象を扱って、ハーバード大学まで出てくるのだがあまり科学的な論理性にかけるストーリー展開で、御都合主義的な展開ではつまらない。全くXfileなどの域に達していない。と思っていたのですぐに見るのをやめていた。今回たまたま全集を手に入れたので暇に任せて見た。
シーズンを通して、非科学的な手法や、医学的に誤りである表現は随所に見られるが、ストーリーの展開は面白い。科学的、思想的な深みはないが娯楽番組としてはそれなりに合格点をあげても良いかも。と考えるように最後はなったかな。ただ、やっぱり科学的、医学的には単純な間違いも多く、多くの出来事がかなりその場の思いつきで深い科学的、医学的な検証がされていない。それにほとんどで出来事はオリジナリティーがない。ほとんど今までSF、怪奇映画に出てきた事象を網羅的につなげているだけである。

J・J・エイブラムスがスタートレックの製作の関係でレオナード・ニモイに出演を依頼したのは有名な話。最後のエレベーターで別世界に行くのは懐かしい。シチュエーションである。SF映画ではよくあるが、ぼくはウルトラQで見た時は衝撃的だった。

1.Pilot フライト627 

一人の人間のインスリン注射から発症した病気は、すべての飛行機の乗組員に感染を及ぼし、飛行機はすべての死体を乗せてボストン、ローガン空港に自動操縦で着陸する。
機内での病気が広がるのはよくあるパターン。
オリビア・ダナムが入るカプセルは、アルタードステートのアイソレーション・タンクを用いた幻覚の研究に似ている。そして脳波を一致させて、他人の意識化に入る。
人間が透明になるのはなんらかの薬品による化学反応?なのか。その解決方法はよくわからなかった。

プロローグ自体は、なにかXfileのようであり、すべてが今まで使われきたSFの要素をごちゃごちゃにしただけのようであまり面白さも感じない。
オリビア・ダナムの恋人のジョン・スコットがこういう役回りであるのもなんとなく勘づいてしまう。


2.The Same Old Story 80歳の赤ん坊

腹痛を主訴に救急車で運ばれた女性は、病院に着いた時には妊娠満期になっていた。そして生まれた子は、数分で老人になり死んでしまった。
題名のThe Same Old Storyはいつもよく起こる驚きないつまらないことという意味。
オリビアは、この事件の捜査中に、この女性の死は、彼女とジョンが追っていた連続殺人事件と関連があると気づく。ウォルターは、急激に加齢が進むのはウォルターのかつての同僚、ペンローズ博士の研究に関連があると指摘する。

結果的にペンローズ博士の子供の急激な加齢を止めるために下垂体ホルモンが必要で、それを生きた人間から採取していたのである。

実際には下垂体ホルモンなどが急激に加齢に関連している科学的な関連性はあまりないし、わざわざ殺してまで下垂体を取り出す必要がない。しかも女性でなくてはいけないこともないだろう。死体でもいいはずだが。

少しづつ、オリビアはフリンジ・サイエンス、パターンの深みに入っていく。
それにしてもウォルターの息子ピーターもなんらかの実験に関連している可能性が出てきた。

3.The Ghost Network 預言する男
通勤中のバスでテロが発生。バスの中に乗員が琥珀にとらわれた古代の蚊のように固まって死んでいた。オリヴィアとピーターは、こうしたテロ事件を予見する能力を持っているロイに出会う。実は彼は、ウォルターのかつての実験の被験者だった。彼は予知する能力があるのではなく、秘密組織の情報"Ghost Network"を受信する能力が備わっていた。

バスで起きた現象は、空気中の窒素と反応して固形化するらしいが、なるほどと思える説明でもある。分子量や密度はもう少し詰めなくてはいかないが。

4. The Arrival 監視人
ニューヨークの工事現場に不思議な黒いシリンダーが地中から現れた。オブザーバーと呼ばれる禿頭で眉毛もない男が現場に居合わせた。黒いシリンダーは現場から、ウォルターの研究所に移された。謎の男がシリンダーの行方を追っていた。
オブザーバーは、以前から不思議な事件現場に登場し、20年以上前から容姿が変化していないことが、FBIの写真からわかった。ウォルターは、ピーターにオブザーバーと呼ばれる男との二人の関係を明かす。そしてウォルターとピーターに親子以上の関係があることが暗示される。


3-4にかけてやっとお物語の展開がスムーズになり、奇想天外な物語もすこしづつ面白さが増してきた。

5. Power Hungry
エレベーターが落下して、乗っていた人々が死んだ。調査するとエレベーターの故障ではな区、強い電力がエレベーターのシステムを狂わしたことが判明。オリビアとビショップ親子は調査に乗り出す。エレベーターには強力な磁場が残っていることが判明した。FBIに指名手配されているジェイコブ・フィッシャー博士が犯人の可能性があることがわかる。彼はその領域で過去に実験を繰り返していた。しかしジョセフ・ミーガーが、事故のあった会社に出入りしていたことが判明、オリビア達は彼の行方を追う。一方でオリビアは同僚で恋人だったジョンを目撃する。


次第に怪奇現象を誘導する不思議な実験、人体実験を行っている人たちがいることが明らかになってくる。

6.The Cure 不治の病
車から投げさだれた女性は、ふらふらと歩いて一つのダイナーにたどり着く。彼女の受け答えはおぼつかなくぼんやりとして、手や顔に発赤があるため、店の従業員は警察に連絡をした。間もなくやってきた警官は彼女に職務質問をして取り押さえようとしたが、店にいたすべての人が目から血を流し始めて異常を訴えた。警官も目から血が吹き出した。女性は店の窓際に立ち叫び声をあげながら頭が破裂した。
事件現場からは放射性物質が検出、彼女は、不治の病い"Bellini's lymphocemia"にかかっていた。
どうして頭が破裂するのか?、そして他の人に影響するのか?これはあまり説明できない。起こり得ないのだが。
ナノテクノロジーだろうと思うが、あるタイミングで放射線が出る。ストロンチウム-90によるものと言っているが、これと電子レンジのように電磁波で沸騰させるのとは違うのだが。

最終的に人を兵器にした実験なのはわかる。

7.In Which We Meet Mr. Jones 寄生虫

フィリップ・ブロイルズ の友人でもあるFBIの捜査官ローブが突然倒れ、救急車で病院に運ばれ、蘇生措置を施される。心停止が起こり、カウンターショックでは反応がない。開胸して心マッサージを試みるが、心臓には不思議な寄生虫が張り付いてた。

死人から情報を得るために、脳波計のようなものを二人につないで電流を流す。これは科学的というよりも、滑稽の域に来ている。こんなことで死人の脳から情報をえることができるとは誰も思っていない。脳が一番先に破壊されるのは誰でもが知っているのだから。
もっと科学的なインスピレーションを刺激するようなエピソードにできないのだろうか。
ittle Hillは暗号らしいが、あまりにも陰謀が込み入りすぎていいて、そこまでするかとやや辟易してしまう。

My Rating(評価): 13/20
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8. The Equation 誘拐
音楽の天才のアンドリューが誘拐される。謎の女性が、父を赤と緑の光で催眠状態にして連れ去ってしまった。オリビアの調査で、これに似た事件が過去に何度も起きていることがわかる。そしてその中にウォルターが精神病院に収監していた時に出会った患者の一人もそうだった。
ウォルターが戻ったセントクレア精神病院で、彼の身に何かが起こる。そしてウォルターが数学者のダッシェルに問い詰め、彼が誘拐された時に赤い城と地下牢があると口走る。
病院の中でウォルターは自分そっくりの人間が遠くから自分を見ているのに気づく。
最後に解明した犯人は物質が移動する装置を作り出す。その黒幕は前回寄生虫に感染したローブだった。彼は暗号Little Hillを得てその後一連の事件の黒幕になっていく。
どうもオリビアの相棒のチャーリーはどこかの組織と組んでいそうである。彼の表情の表現の仕方が見ているものにそうした感情を抱かせるように演出されている。
ピーターに、昔の知り合いの女性から電話がかかってくる。ピーターには、昔ボストンにいた頃に危ない人間と関わりがありそうである。

数学者の式と音楽の音符が一致しているのはちょっと考えにくい。数学は論理を演繹していくので、同じ数式が何度も出ることがないのだが。今回は大した不思議なことはでてこない。脳波計のような装置で、幻覚を起こさせたり、なんらかの情報を伝えるのは、フリンジの中では当たり前になってきた。

9. Dreamscape 幻覚
マッシブダイナミック社の従業員マーク・ヤングが、オフイスで蝶の大群に襲われ自分から飛び降りる事故が起きた。ウォルターは、死亡したマーク・ヤングの体から合成物質を発見する。オリヴィアは、ジョン・スコットを名乗る何者かからEメイルを受け取る。Eメイルに示された場所を訪れると多くの箱を発見する。箱の一つから何匹ものカエルが入った箱を発見する。ウォルターは、カエルから、幻覚作用を起こす物質を持っていることに気づく。この物質が、脳の恐怖を司る中枢を刺激することがわかる。
オリヴィアは、ジョンの亡霊を見ることにいたたまれなくなり、再度タンクの中に入る。彼女はそこで、ジョンがマークと他の二人の男たちと会い、二人のうちの一人を殺すところを見る。オリヴィアは、ジョンが覚せい剤のようなものを取引していたと考える。
ピーターは テスという昔のボストンの知り合いに会う。彼女はピーターにボストンを去るように忠告する。


10.Safe 記憶
連続銀行強盗が起きるのが、容疑者の一人はあたかも壁をすり抜けようとして失敗したようだった。ウォルターは容疑者の体を壁から出ている部分を切り取り分析する。オリヴィアは、銀行強盗の一味は、退役軍人で、ワシントンの病院に入院していたことを突き止める。ピーターは盗まれた金庫の暗号が、いつもウォルターが寝る前に口ずさんでいる数列であることに気づく。それはフィボナッチ数列であった。そして銀行に預けていたものはウォルターのもであったことに気づく。
銀行に預けていたものは、転送装置であり、どの時代からもどの場所からも転送ができるものだった。
オリヴィアは以前に知ったLittle Hillは場所であることを知り、犯人を追うのだが、途中何者かに誘拐される。

11. Bound 裏切り
オリヴィアは誘拐されて、脊髄に何かを注入される。そして犯人たちの隙をみて、そこに保管されていたサンプルを持ち、誘拐場所から逃れる。しかし彼女は、サンフォード・ハリスに逮捕される。彼は、合衆国海軍の高官だったが、ある夜、三人の女性兵に対し性的暴力を犯し、オリヴィアにより捜査、訴追された。有罪判決は後で翻されたが、キャリアには傷がつき、その以来オリヴィアを憎んで復讐を考えている。ボストンカレッジの疫学者マイルス・キンバーグが学生に講義中に死亡。彼の口から正体不明のナメクジのような生物が出てきた。オリヴィアは、マイルス・キンバーグが、CDCの仕事に取りかかる間際で、もう一人の研究者ラッセル・サイモンも同様な仕事につく予定であることを知った。サイモンはフリンジの捜査課に保護されたが、ローブによって、マイルス・キンバーグと同様になんらかの薬品を飲まされお案じ死に方をした。
ローブの靴から、誘拐犯がローブであることに気づいたオリヴィアは、ローブの家を探ろうとするが、妻のサマンサに見つかってしまう。サマンサは密かにローブに連絡を取り、ローブはサマンサに、オリヴィアを殺すように命令する。ピーターはその情報を知り、オリヴィアに連絡を取る。オリヴィアとサマンサは争い、最終的にオリヴィアはサマンサを殺す。
オリヴィアは、ローブを尋問し、どうして自分を誘拐したかを問いただしたが、彼はオリヴィアを救うつもりだったと意味不明な話をする。

12. The No-Brainer 殺人プログラム
ある夜コンピューターを操作していた少年は、催眠状態になり、コンピューターから出てきた手によって脳を液状化され死んでしまう。同様なことが、自動車の販売員にも起きる。オリヴィアは事件と二人の関係を調べる。そしてシカゴでも同様の事件が起きて、3人の関連から、コンピュタープログラマーのクリス・バウアーを探し当てる。しかし彼は、その殺人プログラムをオリヴィアの家に送る。オリヴィアの姪のハリスは、殺人プログラムによって死ぬところであったが、ぎりぎりで助かる。

13, Transformation 突然変異
飛行機の乗客の一人が鼻血を出した。彼は、乗務員にすぐさま鎮静剤を自分に打てと要求する。彼はトイレにこもり大きな苦痛の叫び声を上げる。しばらくしてトイレから出てきた時には、背中に多数のトゲを持つモンスターに変身していた。
飛行機は墜落し、モンスターは焼け焦げた姿で発見される。オリヴィアは生前の彼の顔に見覚えがあり、そしてその記憶がジョン・スコットのものであることに気づく。
ジョンがなんらかの生物兵器を不法に扱っていた疑いを持つ。モンスターの手の中に、丸いクリスタルディスクが入っていた。これは、Ghost Networkの事件の時に殺された女性の手の中にもあったものだ。
モンスターの秘密を知るために、再度カプセル(タンク)の中にはいり、ジョンの記憶を探る。
オリヴィアは、操作の途中、マッシヴ・ダイナミックスの施設内にジョンの体が保管されていることを知る。

14.Ability テスト
新聞スタンドで買った時に渡された2ドル紙幣を触って、販売員は急に異変が起き、両目、鼻の穴、口などが急に閉鎖してまう症状が出現する。デイビット・ロバート・ジョーンズがドイツの刑務所から行方不明になって2週間。彼はFBIに自ら出頭する。
フィリンジのチームは、ZFT (Zerstörung durch Fortschritte der Technologie, "Destruction by Advancement of Technology")の書類を手にいれる。この書類こそ、デイビット・ロバート・ジョーンズや、彼の信奉者たちが聖書のように信じている書類だった。この書類によると、今の世界と、並行宇宙の間に争いがおきていると書かれている。チームは、デイビット・ロバート・ジョーンズがウォルターの発明を使って空間移動をしたと推測した。
デイビット・ロバート・ジョーンズから、オリヴィアは、ウィリアム・ベルとマッシヴダイナミックス社が開発した薬により特殊な能力が備わっていると聞かされる。そしてバイオテロの爆弾を解除するには彼女の特殊な能力が必要と話す。そしてそれが、彼女が特殊な能力が備わっているかどうかのテストであると。
オリヴィアは、マッシヴダイナミックス社のニナ・シャープに、特殊な実験が行われたかどうかを聞いたが、最初は1回のみでそれはオハイオでなされて、オリヴィアが子供時代に過ごしたフロリダの陸軍基地ではなかった。
バイオテロの爆弾の場所を突き止めたオリヴィアとピーターはそこで、ロバート・ジョーンズが提示したと同じ小さな電球が数多く点灯している爆弾を見つける。そして彼女はその爆弾を解除する。
ニナ・シャープからオリヴィアに連絡があり、実験は二度行われていたことが判明。それは、オリヴィアの育ったの基地で行われていた。そしてZFTの草稿のYの位置がずれているの気づいた、ウォルターは、自分の古いタイプライターを試してみる。そのタイプライターもYの位置が同様にずれる癖があった。

15. Inner Child 幽閉
50年以上も閉ざされたビルの地下から不思議な子供が救出された。彼は低酸素の環境下で生ききたため、最初は高濃度の酸素では呼吸不全をきたしていた。そして髪の毛がない。
オリヴィアとチャーリーは、再びシリアルキラーからファックスが来る。犠牲者は常に殺されてからドレスアップされている。シリアルキラーはThe Artist、芸術家と呼ばれていた。
助けられた子供には不思議な力があり、彼は、オリヴィアにシリアルキラーを捕まえる助けをしようとするが、最初はオリヴィアに彼の能力が理解できず、犠牲者を助けることができなかった。ウォルターは、この不思議な子供に、他の人と心を共有する能力(一種のテレパシー?)があること推測する。
彼はCIAに連れて行かれる所をオリヴィアの起点で別の場所に匿われた。そして彼が、オブザーバーの一人であることが最後にわかる。

16.Unleashed 遺伝子操作
動物保護団体の過激分子たちが、動物実験の施設から動物を解放するが誤って凶暴な動物を逃してしまう。そして彼らはすべてが襲われる。
チャーリーは、怪物に襲われる。オリヴィアが到着した時には怪物は消えていた。
動物の姿から、ウォルターは、人間によって作られたキメラと推測する。彼も過去にキメラを作ろうとしたが実験は失敗した。ウォルターは、彼の実験を引き継いだものの仕業と考える。チャリーは一見無事のようだったが、彼の体の中には怪物の幼虫が産み付けられていた。
オリヴィアとピーターは怪物はボストンの下水道の中を移動していることを突き止め、キメラの幼虫を使っておびき出す。責任を感じたウォルターは、ある種の毒を飲んで自分を犠牲にしてキメラを倒そうと考える。キメラがウォルターを襲えばその毒がキメラにも及ぶからだ。ウォルターはからくもキメラを撃ち殺し、キメラの血液から、チャーリーの体の中の幼虫を殺す細分を取り出す。

17.Bad Dreams 悪夢
オリヴィアは夢の中で、自分が子供連れの女性を地下鉄のホームに突き落として殺す夢をみる。夢は現実に起きたものだった。オリビィアは不思議に思い、ブロイルズに頼みニューヨークまで調査にいく。半信半疑だったピーターは、オリヴィアが見た赤い風船が地下鉄のホームの天井にあるのを見て信じるようになる。
彼女はまた夢を見る。今度はレストランで口論となった夫婦である。彼女は妻が夫をナイフで突き刺すのを手伝っていた。
レストランのオーナーから近くにいた男がニック・レインであり、彼がセント・ジュード精神病院に入院していたことを知る。ニックは、子供の頃にオリヴィアと同じようにフロリダの海軍基地でコルテキシファンという薬を使われていた。そして彼自身は、来たるべき二つの世界の戦闘のために働くことになっていると信じていた。
ウォルターは、コルテキシファンを投与後に子供の頃オリヴィアとニックは二人組みになって訓練を受けていた可能性があると推測する。そしてニックは人の感情を操り自分の思った行動を起こさせることができると考える。ニックには自殺願望があり、彼の気持ちが人々を操り殺してしまうと。
オリヴィアは夢から、ニックのアパートを突き止める。警官隊が侵入する前に逃げたニックは、多くの人を連れてビルの屋上の端に立つ。ウォルターは、オリヴィアにはニックの能力には影響されない力が備わっていると推測した。ニックと対面したオリヴィアは、彼から彼がオリヴィアを知っていること、そして同じ訓練を受けたことを知らされる。オリヴィアは、彼の足を撃ち、他の人々を助ける。そしてニックは、長期間の昏睡状態にされる。
ウォルターは何かを思い出し、古いビデオを探す。そのビデオには、小さ頃のオリヴィアが地下壕のような場所に座っていて、ウィリアム・ベルとウォルターが彼女をあやしているのが写っていた。

18. Midnight 誘う女
男がアパートで、脊髄を引き裂かれて髄液を抜かれて死んでいた。検死したウォルターは、傷口に人間の歯型があることに気づく。絶滅した一種の梅毒であることを見つける。その菌は、実験用サンプルとしてルボヴ薬品会社に売られたことを突き止める。その薬品会社は他の細菌のサンプルも購入していた。会社の代表のニコラス・ブーンはから、彼が細菌テログループのZFTのために働いていたことを明かす。そしてオリヴィアが妻を救ってくれるならZFTのことを話すと条件を提示する。ブーンの妻ヴァレリーは彼が、ZFTを抜けようとしたために妻が、彼の開発した生物兵器の実験台にされたと話す。
ブーンはウォルターと協力して解毒薬を開発する。しかし最初のネズミを使った実験は失敗し、ブーンは髄液が必要と提案。自分の髄液はまだ安全に使えるのでと提供を申し出る。
アストリッドは、3人の犠牲者の手の甲の蛍光スタンプから同じナイトクラブにいたことを突き止める。チャーリーとオリヴィアそしてピーターは、ナイトクラブに行き、吸血鬼と化したヴァレリーを逮捕する。
ハーバードの実験室では、ブーンは髄液を抜いてから強いけいれん発作を起こした。実はもう彼は安全に髄液が抜けない状態だったのだ。
その髄液を使ってウォルターは解毒剤を作り、ヴァレリーに投与する。ブーンはその効果を見て安心して息をひきとる。
ブーンは、生前にビデオテープにZFTのことを告白していた。その内容は、マッシブダイナミックス社の社長、ウィリアム・ベルこそがZFTのリーダーだと告白していた。


これは??髄液をたくさん抜いても急に死ぬことはないだろう。安全な髄液の抜き方は、髄液圧をモニターしながら抜くことである。点滴を十分にしながら抜けばそれほど問題ないだろう。ただそれほどの量の髄液が必要だったのか?そもそも解毒剤を作るのに髄液が必要だったのかわからない。髄液の組成は特殊なものではないし、白く濁っているわけではない。細菌性髄膜炎ならともかく。


19. The Road Not Taken パイロキネシス
一人の女性がバスに乗るが、自分の異変に気付く。バスを急いで降りて走り去るが、途中自然発火して全身が燃えてしまう。フリンジのチームは、この事件も、ZFTによる、パイロキネーシスの能力を持たせるための人体実験と考えた。オリヴィアは、被害者を見ると、本当は一人なのに二人の焼死体を見る。ウォルターは、オリヴィアが見ているのはもう一つの並行世界であると言う。
オリヴィアとピーターは、ウイリアム・ベルや人体実験そして並行世界との戦争が足迫っていることを知っているというウェブサイトデザイナーに会う。しかし彼自身は、SFテレビシリーズのスタートレックに出てくる一人だと信じている。
オリヴィアの幻視と犠牲者が双子の一人であることを知り、その妹が誘拐されたことを知る。彼女の行方を追ってある建物に侵入したオリヴィアは、一人の女性が手術台に縛られているのを発見する。オリヴィアとその女性は閉じ込められ、ガラスの窓越しに笑っているハリスがいるのに気付く。女性は、動揺していて今にも彼女自身が自然発火しそうであったが、オリヴィアの助言で、部屋の外にいるハリスに神経を集中させ、ハリスを焼き殺す。
オリヴィアは、双子の姉妹も、人のこころを操ったニックも子供の頃にコルテキシファンを投与されていたことを知る。そしてウォルターに、ウィリアム・ベルと彼はどうして超能力を持った兵士を開発していたのか理由を聞く。ウォルターはただ、来るべきに危険に対して我々を守るために君たちを育てたとだけ語る。
ウォルターは実験室の中のレコードの段ボール箱の中から、欠けていたZFTの倫理について草稿を発見する。そこにオブザーバーが現れ、ウォルターに時間が来たと告げ、二人はどこかに去る。
ボイルとオブザーバーについて話あったニナ・シャープは、二人の覆面をした男に撃たれる。

20. There's More Than One of Everything もう一つの世界

ついにレナード・ニモイが登場。なんとなくそれまでスタートレックについてのコメントはこれの伏線だろう。

ニナ・シャープを襲った白い包帯で顔を覆っている男が、ディヴィット・ロバート・ジョーンズであることが分かった。ニナの義手からエネルギーソースが盗まれていた。ニナから、ディヴィット・ロバート・ジョーンズは、マッシブ・ダイナミック社の創立期の従業員だッタこと、辞める前までは、ウィリアム・ベルを父のように尊敬していたことを話す。オリヴィアは、ウィリアム・ベルの居所を聞くが、ニナは彼がどこにいるか知らない。彼とは、emailでコンタクトを取っているだけどと話す。ディヴィット・ロバート・ジョーンズは別の世界に行って、ベルに会おうとしている。もし彼を止めることができれば、ニナはオリヴィアにウィリアム・ベルに合うように便宜を図ると約束する。
ディヴィット・ロバート・ジョーンズは、ニューヨークで並行世界へ扉を開けようとする。オブザーバーは、彼に古いコインを渡しビショップ家のビーチハウスに誘う。そこで彼が発見したものを思い出すことができると話す。
ピーターは、ウォルターがビーチハウスにいること知って彼のところに一人で行く。二人で、別の世界へのドアを閉ざす機械を探す。彼は大切なものを別の世界から取り戻す必要があると話す。

オリヴィアは、ディヴィット・ロバート・ジョーンズが別の世界に行こうとして事件を起こした場所と過去に起こった不思議な事件をプロットすると不思議な関連性があり、次に Reiden Lakeで起こす可能性を話す。 Reiden Lakeこそ、不思議な事件の震源地であった。 そこで、ディヴィット・ロバート・ジョーンズが別の世界にいこうとドアを開いて、中に入ろうとした時に、ピーターとウォルターは別の世界への扉を閉じる装置でその入り口を閉じる。ディヴィット・ロバート・ジョーンズは、半身だけコチらの世界に取り残される。

ウォルターは、再び墓の前に立っていた。涙を流しならが墓を見つめている。墓の墓碑銘にはピーター・ビショップと書かれている。それも7歳に亡くなっているのだ。
ニナ・シャープとの約束から、ニューヨークの高層階にあるレストランでウィリアム・ベルを待つ。ところが誰も現れない。一人になったオリヴィアはレストランを去りエレベーターに乗る。そのエレベーターは、別の世界への入り口だった。彼女はオフィスに通されてウィリアム・ベルを待つ。新聞にはオバマ大統領が新しいホワイトハウスに移ると書かれてある。ウィリアム・ベルが現れオリヴィアに自己紹介をする。彼女は彼に、ここはどこと聞くのだが。カメラは彼女の姿から次第に遠ざかり、二つのビルが見えて来る。彼女は、ワールド・トレードセンターのサウスタワーにいたのである。

レオナード・ニモイはこの時点でかなり痩せている。COPDを病んでいたのである。