人狼ゲーム 2013
監督: 熊坂出
原作: 川上亮
出演: 桜庭ななみ, 太賀, 竹富聖花, 岡山天音, 入江甚儀
ソリッド・シチュエーションスリラー。人狼ゲームのリアルな設定である人狼と村人の戦い。
高校生が主人公で、極限状態での彼らの精神状態、葛藤を描く。
高校二年生の愛梨は、アルバイトの帰りに何者かに拉致される。目がさめると、同じ場所には男女10人の高校生が集められる。それぞれにカードが配られていて、二人は人狼である。夜８時に集合して人狼が誰であるかを投票で決める。そして殺す。殺さないと全員が死ぬ。夜には人狼が村人を一人殺す。殺さないと全員が死ぬ。建物が出ると死ぬ。設定。最後に生き残ったものは、１億円が保証されている。
愛梨は、最初人を殺したくないから自分を指差すのであるが、繰り返される殺人から次第に人狼を追い詰めていく。
若い出演陣で、演技もやや不安定で演出も単純。今回は予想どおり愛梨が助かるし、最後の展開も今までのホラー映画ではお決まりである。そうした意味で設定、展開、心理戦にも面白さがない。
低予算なのはわかるんだが、あまりにも低予算すぎてチャチポック見えるのも残念。カメラのアングルも恐怖や心理戦を反映した工夫が全く見れない。
ソリッド・シチュエーションスリラー
キューブに代表される、狭い空間の中で心理的な緊張を作り上げて展開される映画。
低予算で、極限状態の人間を描くことができて、観客の人気を得ることができる。ただこれは設定や演出が上手くなくてはいけない。
最終的にソリッド・シチュエーションスリラーではあるが、演出、撮影、効果などが非常にお粗末でたんなるB級映画である。
My Rating(評価): 12/20
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