The Curse of Frankenstein フランケンシュタインの逆襲 1957

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The Curse of Frankenstein フランケンシュタインの逆襲 1957

監督: テレンス・フィッシャー
出演: クリストファー・リー, ピーター・カッシング

イギリスのハマー・フィルム・プロダクションが製作したホラー映画。
僕のフランケンシュタインの最初の暴露はこの映画だ。フランケンシュタインはやっぱり怖かった。この映画ではフランケンシュタインの怪物は恐ろしい怪物でしかなかった。

フランケンシュタイン博士は、マッドサイエンティストであり、人殺しもあり、怪物を作ること以外に興味のない科学者に描かれている。これがピーター・カッシングの雰囲気にうまくはまっているんだ。この映画はシリーズものだったので、何度かテレビで見たんだが最後まで見たのか忘れてしまった。ちょっと今回は最後まで観てみたい。

フランケンシュタインの幼いころから描かれていて、父は早く亡くなり、母も亡くなったため、彼はポールを家庭教師として雇い、そして次第に研究に没頭していく。
犬の蘇生実験に成功し、ポールの助言に反しフランケンシュタインはさらなる研究を続ける。まず絞首刑になった遺体を奪い、首を切り落として保存する。腐りやすい目を買い取り、そして教授を家に招待して事故に見せかけて殺す。脳を取り出した頃で、ポールに見つかり脳の入ったビーカーを破られてしまう。彼は傷ついた脳を怪物に入れ、復活させる準備を整える。偶然に雷がおちてその電力によりフランケンシュタインの怪物は復活した。逃げたフランケンシュタインは村人を殺してしまう。怪物を回収したフランケンシュタイン博士は秘密をばらすと脅したお手伝いを、怪物に殺させる。怪物はまた逃げて、屋敷の屋根に上り、知らないエリザベスは怪物のあと追う。エリザベスが襲われるところを、フランケンシュタインが怪物を撃ち殺す。そして秘密がばれたフランケンシュタイン博士は囚われて絞首刑になる。

フランケンシュタインの実験室がその当時としては素晴らしく、実験室というのはいろんな色の液体があり、煙がもくもくしているものだと、なんとなく自分の中でこの映画のイメージが強く残っている。

この映画のストーリーはフランケンシュタインの怪物の恐ろしさ、そして博士の狂気を中心に描いている。映画の出来は今見ても大したことはないのだが、このシリーズものはときどきテレビで放映されていた。ドラキュラシリーズもそうだがこうした怖い映画は子供心に怖いもの見たさで楽しんだ思い出がある。

この映画に出てくるワインは、すべて薄いロゼ色である。この時代は濃いワインはなかったんだろうか?

フランケンシュタイン男爵がバーンスタイン教授を襲う時に後ろにある絵画は、レンブラントの有名なテュルプ博士の解剖学講義の絵である

エリザベス フランケンシュタインの従兄弟で許嫁。
ポール フランケンシュタインの家庭教師であり、研究の協力者

今回は脳移植も指定しまう設定である。現在の再生医療の世界を考えるとしみじみSF小説は未来のことを予言していると感じることもある。

フランケンシュタイン博士はピーター・カッシング
怪物はクリストファー・リーである。
この映画以前はフランケンシュタインの怪物はボリス・カーロフが演じていた。

フランケンシュタインの決定版はやっぱりロバート・デ・ニーロの主演のフランケンシュタインだろう。原作に比較的忠実に、そしてクリーチャーの哀しみと怒りを中心に描いている。

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