Le Quai des Brumes 霧の波止場 Port of Shadows 1938

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霧の波止場 Port of Shadows Le Quai des Brumes 1938

監督: マルセル・カルネ
出演: ジャン・ギャバン, ミシェル・モルガン, ミシェル・シモン, ロベール・ル・ヴィギャン

フランス映画
1938年 ヴェネチア国際映画祭 監督賞

舞台はル・アーブルである。パリからセーヌ川を下って行くとルーアンがありそして河口沿いにル・アーブルがある。
ジャン・ギャバン演じる脱走兵のジャンがたどり着くのがル・アーブルにあるパナマ帽をかぶった店主がやっている密かな酒場。ここには、人生から逃げてきた人々が集まる酒場のようである。そこでミシェル・モルガン演じる美しい女性ネリー出会う。
彼らはどうにかして外国船に乗って国外に逃げようとするが。
ネリーを好きになってしまったジャンは、ネリーの周辺に怪しい人間たちがいることに気ずく。
登場人物の設定がクラシカルでいてまたそこが素晴らしい。ジャンにつきまとう犬。酔っ払いの日雇い労働者、売れない画家、雑貨店を営んでいるネリーの養父、ヤクザな男のリュシアン。

脱走兵の儚い恋と運命が描かれている。霧がかかった波止場の雰囲気もクラシカルではある。そして希望のヴネゼエラ行きの船の汽笛。クラシカルでいてすべてがクールである。

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