August: Osage County 8月の家族たち 2013

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

August: Osage County 8月の家族たち 2013

監督: ジョン・ウェルズ
原作: トレイシー・レッツ
出演: メリル・ストリープ, ジュリア・ロバーツ, ユアン・マクレガー, クリス・クーパー, アビゲイル・ブレスリン

ワウ!!感嘆符がつくほどすごい。
何と言ってもメリル・ストリープの演技は鳥肌物である。ここまで演技できるんだ。そして ジュリア・ロバーツもこんなに演技がうまかったなんて。二人ともアカデミー主演女優賞は取っているけど、すごいの一言である。
脇を固めてている俳優陣もきらめくほどのスターばかりである。リトルミスサンシャインのアビゲイル・ブレスリンも大きくなった。

原作はトレイシー・レッツの同名戯曲である。戯曲はピューリッツァー賞を受賞している。

8月の真夏日。父ベバリーがT.S. EliotのLife is very longについて語り始める。そしてベバリーが失踪する。三人の姉妹はオクラホマにある田舎の実家に集まる。母ヴァイオレットは、常に薬中毒であり、人に対するあけすけな悪口雑言を言い放つ激しい性格の持ち主である。長女のバーバラは潔癖性で、理性的でありながら強い意志をもつ女性。
母は、3人の中でもバーバラを頼りにしているが、常に二人は対立し喧嘩になる。
父は湖に身を投げて死んでいた。葬式を集まった家族で行い、次第に父の死の状況が分かってきた。また父の自殺の原因らしきものが分かってくる。だが、物語の中でこれが原因なんだろうなどとは語られない。見る物だけが理解できればいいという感じである。

38年の結婚生活の中にある秘密は、次第に二人を遠ざけ、破壊に至ったのだろうか。非常に味わいのあるいい映画である。俳優陣の素晴らしさ、人生の深さを感じさせながら見終わってからの心の中に残る物が非常に多い映画だった。

この映画の中でメリル・ストリープとジュリア・ロバーツの取っ組み合いは見所の一つ。二人とも迫真の演技だ。ちょっとメリル・ストリープの演技が大げさのようにも見えてしまう時もあるんだが、さすがとうならされる箇所が非常に多い。

ワインを飲むシーンは数多く出てくるが、銘柄は伏せてある。

ヴァイオレットが好きな曲はクラプトンのレイ・ダウン・サリーである。
すこし次女の婚約の乗るフェラーリから聞こえてくるのは、リッキー・マーチンの リヴィング・ラ・ビダ・ロカである。

My Rating(評価): 17/20
アクセス数:6