007 The Living Daylights リビング・デイライツ 1987

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The Living Daylights リビング・デイライツ 1987

監督: ジョン・グレン
出演: ティモシー・ダルトン, ジョー・ドン・ベイカー, マリアム・ダボ

題名のLiving Daylightsは正気という意味。だが当然、007ではよくダブルミーニング(二つ以上の意味がある)が使われる。この原作はロシアの冷たい夜に暗殺者と戦いながら、昼間はとびきりのロマンスに興じるボンドの生活を指している。
ただ原作とはストーリーはかなり変わっているが。

プロローグは、ジブラルタルの要塞。最初のアクションはあまり行けていないのだが、次第によくなっていく。これもティモシー・ダルトンの初めてのOO7だから仕方がないのかも。
当然007は、アクションが最も重要なんだが、今回のいいところは、ジブラルタルよりも、やっぱりカーラとチェロケースで雪の中を逃げるところがおもしろい。そしてこの映画の最大の見所は、軍用機で、荷物に捕まった空中での戦いだ。これは素晴らしい。ハラハラドキドキする設定である。どうやって撮影したんだろうと思うくらいだ。ワーテルローの戦いの模型のある部屋で武器商人のウィティカーと戦うシーンはすべてが終わった後の軽い食事くらいの出来事だ。
最後はやっぱりカーラの演奏の後に出現するボンドのかっこよさかな。

ワインとスピリッツ
ただのボランジェでなくて、ボランジェのRDがいいという。実際には映画では登場しないが。シェークしステアしないウォッカ・マティーニを頼むのいつものボンドらしい。

ティモシー・ダルトンは、ボンド俳優の中でも好きな方かな。彼のアクションや、端正な顔立ち、そして上品さがよかった。

マリアム・ダボが何と言っても美しい。ロシアより愛をこめてのダニエル・ビアンキ以来だ。二人の設定も似ている。
ボンドガールのカーラの役が、素晴らしいチェリストで、そして暗殺者という設定だったから、クラシックの曲が一杯でてくる。そして舞台はロシアからウィーンに移るのでこれもクラシックファンには楽しい設定である。
ばずは、モーツァルトの交響曲第40番で始まり、 ボロディンの弦楽四重奏曲第2番の第3楽章、ヨハン・シュトラウスのワルツ酒、女、歌、オペラは、モーツァルトのフィガロの結婚の第2幕、そしてカーラが練習していたのは、ドヴォルザークのチェロ協奏曲。最後にカーラが演奏したのは、ロココの主題による変奏曲である。

舞台はジブラルタル、ロシア、アフガニスタン設定。007映画は砂漠の設定がいいね。

アメリカのCIAのフェリックス・ライターがボンドの協力者として登場する。ボンドの盟友である。

ウィーンの町の大観覧車が出てくる。これは映画第三の男で登場した遊園地である。監督ジョン・グレンは第三の男で音声編集助手を務めていた。

The Living Daylightsの歌は、A-Haが歌っている。A-Haは昔日本でもすごく人気があった。

ボンドカーはアストンマーチンV8である。

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