Sous les toits de Paris 巴里の屋根の下 1930

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Sous les toits de Paris 巴里の屋根の下 1930

監督: ルネ・クレール
出演: アルベール・プレジャン, ポーラ・イルリ

やっぱり古い映画はいい。これは初めて見たのはいつだったか。
これぞ巴里、これぞフランスと思った映画だった。
巴里の裏町の雰囲気や、アパートの中が、当時はこんな感じだったのだろう。
でもこの映画も久しぶりに見るとポーラは、どっち付かずのルーマニアからきた女性。誰の声にも乗るし、危なっかしい女性だ。

アルベールもこの女とは一緒にならなくてよかったんじゃないかと今では思う。
それにしても主役のアルベール・プレジャンのアルベールとポーラ・イルリのポーラはそのまま俳優の名前が映画の登場人物の名前になっていた。

この映画の宣伝は、サイレント映画ではなくて、トーキーで、すべて歌っているとなっているが、そうではない。一部分はサイレントである。それにしても1930年に作られた映画にしては、アルベールの悲恋、その立ち直りなどうまく描かれている。

この巴里の屋根の下(Sous les toits de Paris)は、アルベール・プレジャンが歌っている。シャンソンの中で有名な曲。最後に巴里の街角に響く歌声が、いいんだなー。アルベール・プレジャンは、俳優が本業だろう、でも歌もうまかった。フランク・シナトラとはいはないがフランスのビング・クロスビーのような感じだろう。

この映画の持っている雰囲気はすばらしい。昔懐かしい雰囲気にあふれているだけでなく恋、友情、悪役などいろんな要素がかみ合っている。これはうまく現代風にあれんじすれば、ミュージカルに作り直せるんじゃないかな。

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