Prisoners プリズナーズ 2013

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Prisoners プリズナーズ 2013

監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演: ヒュー・ジャックマン, ジェイク・ギレンホール, ポール・ダノ, ヴィオラ・デイヴィス, マリア・ベロ

最近では久しぶりの極上のサスペンスドラマ。

最終的に、この題名にある様にプリズナーズである。複数形なのである。
この映画を見ていてあれ、a prisonerでないよな。どうしてだろうと思ったのだが。最後にその意味が分かる。ただ、確かに娘たちもプリズナーだったが。

アレックスを演じているポール・ダノは、本当に個性派俳優である。彼の容貌は特徴的なのであるが、いつもその役になりきりことができる。素晴らしい。
最初の鹿狩りのシーンでは、神に祈る信心深いケラーが描かれていた。しかし誘拐された娘のために、犯人と思われるアレックスを閉じ込める。アレックスがケラーにほのめかした言葉から、ケラーはアレックスを犯人と確信する。次第にケラーは、善良な父から、悪魔のような狂気でアレックスを拷問するようになる。

最後までハラハラドキドキである。誘拐されて助かったジョイがケラーも犯人と一緒にいたと言われて、本当の犯人に気がつくのだが。

見ているものも、誰が犯人なのか分からなくなる。そしてケラーは娘が誘拐されたため、悪魔に変わってしまったのかとも思わせるのだが。平行して犯人捜査をするロキ捜査官がいることで、演出が素晴らしくなっている。

映画を見終わった後に分からなかった迷路については。
実はこれは、神父の家の地下室から見つかった死体、ホーリー・ジョーンズの夫で、子供の連続誘拐殺人犯人のクビにかかっていたものを指していた。つまり迷路から逃げろとは、この犯人から逃げることだったのだ。

ヒュー・ジャックマンが演じるケラーが怒り始めてから、なんかウルヴァリンの表情と変わらないので、見ている方として不思議な気持ちになった。
ジェイク・ギレンホールは、ゾディアックでも出演している。彼の冷静で悩める刑事役がはまり役でもある。最近はあまり映画で見ていなかった。

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