Being Flynn ロバート・デ・ニーロ エグザイル 2012
監督: ポール・ワイツ
原作: ニック・フリン
出演: ロバート・デ・ニーロ, ポール・ダノ, ジュリアン・ムーア, オリヴィア・サールビー, リリ・テイラー
自身の父親と過ごした日々を記したニック・フリンのノンフィクション小説である。彼の幼少期と青春時代が、彼を捨てた父と残された母との思い出をもとに描かれている。
原作はボストンなのだが、今回の舞台はニューヨーク。
ロバート・デ・ニーロが、タクシードライバー以来のニューヨークでのタクシー運転手の役で出ている。デ・ニーロの演技はデ・ニーロらしいが、僕にはこの人物像と合っていない気がするんだが。もっとみすぼらしく、だらしなく、自信がなく、破壊的であっても良い気がするんだが。
ただ、ニック・フリンのなにか心の葛藤がすごくよく描けている。父に対する反抗心と、何か血のつながりなのか二人の関係の深さも感じているのだ。そして自分がこんなに憎んでいた父と同じような道を歩み始めていることにも焦りを感じ始める。やっぱりボール・ダノの個性が光っているように感じる。
ポール・ダノは本当に印象的な俳優である。それほどかっこ良くもないんだが、なにか記憶に残る。リトル・ミス・サンシャインも出ているし、最近ではルーパーや、それでも夜は開けるにでている。
オリヴィア・サールビーは小柄で、キッシュな美人だ。これからの活躍が楽しみだ。
Robert De Niro, Paul Dano, Julianne Moore, Olivia Thirlby,
コメント