Snowpiercer スノーピアサー 2013

  • 投稿日:
  • 更新日:
  • by
  • カテゴリ:

Snowpiercer スノーピアサー 2013

監督: ポン・ジュノ
出演: クリス・エヴァンス, ソン・ガンホ, ティルダ・スウィントン, オクタヴィア・スペンサー, ジェイミー・ベル

ジャン=マルク・ロシェットのグラフィックノベルLe Transperceneigeを原作に韓国の監督ポン・ジュノの脚色したもの。

CGもかなりできがよい。世界の終末期の一つの列車内でのシチュエーションSF作品といっていいだろう。設定が非現実的なのは仕方がないのだが、この作品の中にかなりしっかりした登場人物の感情のエネルギーを感じることができる。これは、監督の力だろう。退屈せずに見れる映画である。最後の結末は、途中の盛り上がりからはがっかりするのだが。

後部車両にいる下級階層とトップの車両にいる上流階級との戦いが描かれている。後部車両から徐々に上流階級の前の車両にいくにつれて、この列車が一つの生態系を形成し、世界も作っているのがわかる。ダークな鎮圧兵士がいたり、各車両に植物園や水族館があったり、リクリエーション施設あったり、クラブがあったりと面白い。

この原作が書かれたのは、1982年頃だからおそらく原作には韓国人も日本人も出ていなかっただろう。ポン・ジュノによって韓国人、日本人の国籍がはっきり描かれている。悪役のメイソンは何となくロシア人女性の雰囲気がある。他の上流階級の人々は無国籍だが、韓国と日本だけがはっきりと国籍があり、韓国人がキーマンであり、上流階級の兵隊に日本語を使う兵士がいて、すしなどを食べさせるシーンがでてくる。かなり日本に対する隠れた批判があることに気をつけなくてはいけない。

ポン・ジュノは、グエムル-漢江の怪物-の監督。

My Rating(評価): 14/20
アクセス数:20