L'Écume des jours Mood Indigo ムード・インディゴ~うたかたの日々~ 2013

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L'Écume des jours Mood Indigo ムード・インディゴ~うたかたの日々~ 2013

監督: ミシェル・ゴンドリー
出演: ロマン・デュリス, オドレイ・トトゥ, オマール・シー, ガッド・エルマレ

ボリス・ヴィアンの青春小説日々の泡(うたかたの日々)を原作としている。

コランは、デューク・エリントンの演奏の Chlo-E [Song Of The Swamp]の曲名と同じ名前のクロエに恋する。非常にセンスの良い色彩感覚とCGの世界に最初にびっくり。そしてストーリーの展開にあわせて最初は非常にカラフルな色彩ではじまり、クロエと出会うときは、ロマンチックなブルーな色が中心になる。不思議な世界には青春の香りがふんだんにある。クロエが肺の中に睡蓮が芽吹くという不思議な病におかされる。その後次第に、冬景色や、茶色のトーンになる。そして次第に病気が進行する。クロエが死んでしまうと映画は、白黒の世界になる。そして、今まで楽しかったことがすべて消えてしまうようになる。ハツカネズミは二人の思い出の絵を大切にして家をでていく。楽しいシーンから始まり、次第に暗くなって終わってしまう。なにか余韻が儚い。

アナログでありながら未来のガジェットがたくさん出てくる。ゴキブリのように動く呼び鈴、望遠鏡とコンピューターセンターとがつながったもの、4枚おけるレコードプレイヤー、音によってカクテルを調合してくれるカクテル・ピアノ、遊園地の乗り物のような飛行機など。
それ以外にも不思議な動物としてハツカネズミ、蛇口から現れるウナギなどがある。足がびよんと伸びて腰を下ろして踊るユニークなビグルモアなるダンス。これはどんなCGが使ってあるんだろうか。

この映画はデューク・エリントンの曲にあわせて、昔風でありながらシックでファンタジーな青春物語を楽しむことができる。最後の顛末は青春の儚さを強く感じさせる。一度見たら忘れられないものを持っている。

邦題のムード・インディゴはデューク・エリントンの演奏曲から取ったと考えられるが、この曲は映画では演奏されない。英語の題名もMood Indigoである。どうしてだろう?本当は、The Foam of the Daysなんだろうが

たくさんのタイピストがいる設定は、人間によるコンピューターの世界なんだろうか、設定はすこし何回だった。

タイピストに出演していたロマン・デュリスと、アメリのオドレイ・トトゥ。本当はもっと若い人がよかったが。そこに最強の二人に出演していたオマール・シーが加わる。

ジャン=ソオル・パルトルは、フランスの実存主義哲学者ジャン=ポール・サルトルのパロディである。

映画にでてくるワイン コランの家で飲んでいるシャンパンは、アヤラ。もう一つは、新婚旅行のピクニックで飲む黄色いエチケット 赤ワインのシャトー・ドーザック(Chateau Dauzac)である。

映画のテーマになっているデューク・エリントンの演奏のChlo-Eだけでなく、Take the A Train、The Mood To Be Wooesなどが流れる。そして新婚良好のとき流れるボズ・スキャッグスのLowdownの選曲がいいし、ミア・ドイ・トッドのSpringも印象的な曲である。

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