Les saveurs du Palais 大統領の料理人 2012

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Les saveurs du Palais 大統領の料理人 2012

監督: クリスチャン・ヴァンサン
出演: カトリーヌ・フロ, ジャン・ドルメッソン, イボリット・ジラルド

ミッテラン大統領プライベートシェフの実話をもとにしたもの。
エリゼ宮の最初の女性の料理人ダニエル・デルプシュをモデルにしたもの。

この映画のストーリーの展開も現在(南極調査隊のシェフ)と過去(ミッテラン大統領の料理人)を同時進行させている。これがはやりなんだが、今回は意味があっただろうか。現在を二つにわって、過去を挿入するやり方でも良かったと思ってしまう。
残念ながら中途半端な終わり方である。
彼女がそこをやめる理由や、南極調査隊のシェフになったのが、ニュージーランドでトリュフを作るための資金稼ぎだったのと思わせてしまうのが残念。オーストラリアの取材班もあまりストーリーとの関連が希薄である。

料理の中心は、ポルチーニ茸のスクランブルエッグが印象的であるし、彼女の得意料理はドリュフを使ったものだろう。トリュフがふんだんに出てくる。
彼女の出身はペリゴール地方で、美食で知られ、フォワグラやトリュフで有名である。ワインは南西地方のベルジュラック、モンバジヤックである。

登場人物のネーミングが面白い。
料理の食材を取り締まるのが、コシュ・デュリ(有名なワインのドメーヌと同じ名前)で悪者役である。最後に食材やコストに関して戦う相手が、サロメ(会計責任なのか?)である。

出てくるワインは、最初に大統領に出した料理が成功したときに開けたシャンパンがクリスタル 大統領が好きなワインらしい。
大統領が調理場に来て二人で飲むワインは、シャトー ラヤス1969大統領の出身のロワールの料理のときに話でてくるのは、ユエのヴーヴレ、ダギュノーのシレックス、ニコラ・ジョリーのクール・ド・セランである。

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