下弦の月 ~ラスト・クォーター 2004
原作: 矢沢あい
監督: 二階健
出演: 栗山千明, 成宮寛貴, HYDE, 黒川智花, 落合扶樹
栗山千明主演と下弦の月という題名に惹かれてみた。栗山千明がキル・ビル Vol.1に出演した直後の映画である。
ストーリーが散漫でだらだらした流れが多すぎる。そして望月美月、安西知己、アダムとの関係と白石蛍と三浦正輝の設定がばらばらに感じられてしまうのは脚本の問題と考える。
どうして望月美月がアダムと会った理由は、首飾りのせいとしても、それが日本の古道具屋で売られているのが不思議。アダムが自殺したときは日本にはいなかったはずだし、アダムの恋人のさやかもイギリスで亡くなっている。どうして日本のさやかの家に亡霊が現れて、イギリスで死んだ二人の形見が日本にあるのかわからない。さやかの家とアダムを結びつけるものが足りなさすぎる。
そして突然現れる白石蛍と三浦正輝についても、ストーリーの展開がわからない。この二人がシリーズ物の主要なメンバーならわかるのだが。この映画に関してはそのように扱っているところがない。それともそこは削除されているのかもしれないが。
幻想的なシーンのセットは全体に子供騙しでチープな映画と思えてしまう。
アダム役のhydeがもう少し演技に力を入れていれば、役がもっと生きたのに。L'Arc〜en〜Cielのヴォーカルとアダムを重ねず、監督がもっと演出した方が良かったんじゃないだろうか。
どちらにしても残念としか言いようがない。映画中に扱われる曲、HYDEのTHE CAPE OF STORMSはいいんだけど。
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